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『開業資金(1)』自費診療で成功する開業ノウハウ Vol.7

『開業資金(1)』自費診療で成功する開業ノウハウ Vol.7

2020.07.31

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2025年問題、2030年問題など厚生労働省からも対策の指針がでるなど、今後の医療環境は5~10年で確実に変化が生じます。これから起こりうる医療の自由化を見据えた、自費診療を活用した持続・拡大可能なクリニック開業のためのノウハウシリーズ。今回は『開業資金(設備資金)』についてお伝えしていきます。

具体的なご相談やより詳しい情報については開業セミナーを行っておりますのでそちらもご活用ください。
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自費診療クリニックを開業する場合、診療科目や提供したいメニューなどによってかかる費用は様々です。今回ここでは「40~50坪程度で美容皮膚科(美肌治療、医療脱毛、注入系メイン)での診療を行う」と仮定して開業費用の主な内訳について述べたいと思います。

■開業資金には(1)設備資金と(2)運転資金の2種類がある

開業資金は大きく分けて「設備資金」と「運転資金」の2つに分類されます。
・設備資金:開業までに必要な予算。テナント、内装や医療機器などいわゆる初期投資にあたるもの。
・運転資金:開業後に発生する費用。薬剤などの仕入れ、機器のメンテナンス費、人件費、テナント家賃、借入金の返済、生活費などを含めます。

まずは(1)設備資金の主な内訳を見ていきましょう。

■設備資金内訳:a)建物設備資金、b)機器類資金、c)その他資金

a)建物設備資金: テナントの不動産契約に係る費用や内装費。

・初回賃料: テナント契約するための初回賃料として仲介手数料/礼金(賃料の1~2ヶ月分)に加え、保証金(賃料の8~12ヶ月分)が必要です。賃料の15ヶ月分程度必要なケースがあります。また、個人でテナント契約する場合には、保証会社をいれるケースが増えています。この場合家賃の1ヶ月分がかかります。

・内装費用: 40~50坪程度のテナントであれば、現在の相場は約2,000万円となります。美容クリニックとなると美意識の高い女性達がメインの患者層になることや医師のこだわりもあることから、これを上回ることも多くあります。

b)機器類資金: 医療機器、レセコン、机や椅子などの什器類、パソコンやコピー機の事務用機器類に係る費用
保険診療に比べて、この機器類資金の部分で資金が多く必要になるのが美容クリニック開業の特徴です。

・美容医療機器: 美容皮膚科を開業する場合、メインの治療は医療機器を用いた施術になり、導入する医療機器の種類や台数によって開業資金の額に大きな影響を及ぼします。美容医療機器は1台400~1,000万円、高いものでは2,000万円ほどする機器も存在します。具体的に美容皮膚系の治療機器の金額をいくつかご紹介しておきます。

―脱毛機: およそ400~800万円程度。
―シミ取りレーザー: 700~1,500万円程度。
―IPL: 500~1,000万円程度。
―HIFU: 400~800万円程度。
※エステティシャンや看護師施術も可能な美容機器は300~400万円程度購入することができます。ものによっては30万円で購入できる機器も。

国内で承認されている機器の場合、リースやレンタルが可能なものもあり、初期費用を落とせることもあります。しかしながら新しい機種に関してはほとんどが国内未承認のものとなり、支払は一括前払いのケースがほとんでです。また、未承認機器はリースを使うことはできません。

・電子カルテ: 電子カルテにも様々な種類がありますが、美容クリニックで運用するのに最も優れていると言われる電子カルテは500~700万円かかるとされています。予約システム、顧客管理システム、そして役務管理などが一括でできることが特徴です。他にも導入費0円・月額3万円代で利用可能なものや、保険診療よりですが開業医向けシェアNo.1の医事一体型電子カルテなどがあります。

・机椅子などの什器類:机、椅子、家具など基本的なものだけで200~300万円程度となります。

c)その他資金:ホームページやチラシ等の広告関係費用、スタッフ採用費など

・採用コスト:知り合いの医師や看護師に入職してもらえる場合には採用コストはかかりません。しかし、自力で採用が上手くいかない場合には求人媒体への広告掲載や人材紹介会社への依頼を考えなければなりません。求人媒体への掲載の場合、10~30万円程度必要になります。また、人材紹介会社に紹介を依頼する場合、被雇用者の年収の20%を支払うのが一般的です。

・広告宣伝費:WEB制作費はおおよそ200~300万円程度と考えておきましょう。初期広告、SNS広告、リスティング、アフィリエイト、グーグルやヤフーの検索型広告などを利用します。SNSが発展している現在では一時期ほどリスティング広告に多額の費用を投下することはなくなったようです。
代わりに、you tube、Instagram、Twitter、LINEなどを利用した宣伝広告が盛り上がりを見せています。少し話は逸れますが、「広告する治療と広告媒体には相性がある」ということも知っておくと良いでしょう。例えば、ボトックスやヒアルロン酸といった注入系治療を検索型広告に打ち出してもコンバージョン率が低い傾向にあります。専門家に相談して広告宣伝費を決めていただければと思います。
LINEを活用した集客事例についてはこちら⇒https://jihiken.jp/management/post-34275/

いかがでしたでしょうか。株式会社エスエス・ファシリティーズでは、美容医療機器の販売会社のご紹介や、集客のお手伝いなど新規開業に関わる一連のサポートが可能です。
開業セミナーも開催していますので是非ご活用ください。https://jihiken.jp/event/

次回は開業後にかかる「運転資金」についてお伝えします。

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