内覧会は開業時だけでない!地域に根差したクリニックづくりのサポート【連載:患者を増やすメソッド】
2021.06.29
歯科業界を中心に、医療・フィットネス・不動産など幅広い業界の内覧会プロデュースやセールスプロモーションを行う株式会社メディカルアドバンスが、クリニックのファンづくりや地域密着型の集客ノウハウを伝える全5回の連載【連載:患者を増やすメソッド】。第1回目は、開業時に内覧会を開催するメリットについて解説しました。第2回目には、増床オープンなどのリニューアルや周年記念といった、クリニックをPRする好機に内覧会を開催するメリットについてお伝えします。
クリニックの転換期に内覧会を開催するメリット
医院・クリニックの内覧会は、「新規開業時のみ行うもの」と思われているかもしれません。しかし、医業継承や分院展開、リニューアルオープンといった“転換期”にも開催することで、クリニックの認知度をさらに高める働きかけができます。
特に歯科医院の場合、内科などほかの診療科に比べ、通院や定期健診を後回しにする患者が多くいます。歯や口腔内の不調は、日常生活に支障が現れるまでしばらく時間がかかるため、自覚症状がないと仕事や家庭が優先されてしまい、「歯科医院は近いが、行かない」という決定をされがちです。
実際、「行かなければいけないのは理解しているが、忙しい」「いつも近くを通りかかるけれど、症状が出てないうちはまだいいと思ってしまう」といった声を、地域住民から受けることもしばしば。
クリニックの存在自体は認知されていても、そもそも歯の健康に関する感度が低いと受診にはつながりません。まずは歯科医院へ行くためのハードルを下げ、クリニックへ興味を持ってもらうために、増床やリニューアルをきっかけとした内覧会は有効な手段です。
2回目以降の開催時に意識したいポイント
増床やリニューアル時の内覧会は、次の3つの層へアプローチすることが目的です。
① 以前は通院していたけれど、最近は足が遠のいている方
② 興味はあるけれど、受診のタイミングがなく通院できていない方
③ 医院・クリニックの存在をまだ知らない方
開業時の内覧会はクリニックを認知してもらい、オープンする前にファンを獲得することが第一の目的でした。しかし、2回目以降の内覧会では、すでに通院中の患者やクリニックの存在は知っているけれど受診に至っていない方が主なターゲットになります。さらには、関係性ができあがりつつある、周辺地域の住民とのコミュニケーションも欠かせません。開業時とはターゲットが異なる2回目以降の内覧会の場合、 “クリニックが主役”ではなく、“患者とこれから受診する方が主役”の内容へと企画を組み立てる必要があります。その方法やコツについて、株式会社メディカルアドバンスが実際に行っているサポートの一部をご紹介しましょう。
地域やターゲットに合わせたイベントを開催
主なターゲットは、すでに通院したことがある人とこれから受診する人ですが、もちろんまだクリニックの存在を知らない方もいらっしゃいます。そのため、2回目以降の内覧会であっても、誰でも気軽に入りやすい雰囲気づくりを行うことは前程条件。
その上で、これまでクリニックに興味がなかった方にも、「ちょっと立ち寄ってみよう」と思わせることが企画立てのコツ。具体的には、リニューアルのポイントを訴求するよりも、来場者のニーズに合わせたイベントを開催すること。子供が多いエリアなのか、あるいは働いている家庭が多いのか、地域と患者層に合わせた内覧会が開催されているかどうかが、成功の鍵となります。
クリニックの良さを再認識してもらう場所づくり
内覧会の魅力は、やはり医師や医院スタッフと直接コミュニケーションが取れる点。すでに患者として通院している方であっても、診察室ではない場所での会話がクリニックへの親近感につながります。「このクリニックに通っていてよかった」「私に合っている医院だ」と、その良さがコミュニケーションを通して再認識されれば、評判は口コミでも伝わっていくでしょう。
そして、認知はしているけれど通院したことがない方にとっては、内覧会を通して、「存在だけ知っているクリニック」から「一度行ったことがあるクリニック」へと認識を変えることができます。内覧会時に良い印象を残すことができれば、その後相談事の際には、最初に名前を思い出してもらえる可能性も高まります。
患者の立場からすれば、実際に治療を受けたことがなかったとしても、まったく情報がないクリニックより、少しでも雰囲気を知っているクリニックの方が心理的な安心感があります。「困ったときにはここに頼ろう」という意識を芽生えさせることができれば、内覧会は成功です。
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