
がん免疫療法 日本臨床腫瘍学会が注意呼びかけ
2019.06.12
5月30日、日本臨床腫瘍学会が「がん免疫療法に関する注意喚起について」という文書を一般向けに公開した。
がんの免疫療法は、オプジーボが一部保険適用になるなど注目を集めている分野である。
免疫療法の中には、患者の免疫細胞を利用した免疫細胞療法や、ワクチン、免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ)など、様々な療法が該当する。
学会によると、最近、効果や安全性が証明されず、保険でも承認されていない免疫細胞療法やがんワクチン療法が、一部のクリニックなどで高額な値段で患者に投与されている事例を多く見かけると述べており、これらの治療に関しては、実地医療として行われるべきではないとの見解を示した。
未承認の免疫療法を受けることで、高額な費用の請求をされたり、標準治療や先進的な治療を受けたりする機会も奪われてしまうことになる為、治療を受ける際にはくれぐれも注意するように警鐘を鳴らしている。
免疫チェックポイント阻害薬に関しては、現在6製剤が承認されているが、効果が期待できるがんの種類は限られている。また、その副作用はかねてから話題に上っており、時には下垂体機能障害を引き起こすなど重篤なものも確認されている。
学会によると、阻害薬を使用する場合には、抗がん剤専門医による監修のもと、使用することが必須であるという。
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