オプジーボに新たな副作用 生活に支障をきたすレベルの重い発疹
2019.03.12
夢の薬とも言われた「オプジーボ」。その薬にまたもや重大な副作用を引き起こす可能性があることが分かった。
がんが免疫の攻撃を受けないようにする因子が、PD-1と呼ばれる遺伝子にあることをつきとめ、この働きを阻害する仕組みをがん治療に応用した功績が認められ、京都大高等研究院の本庶佑特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したのは記憶に新しい。
その研究を基に開発されたのが、がん治療薬「オプジーボ」である。従来の抗がん剤は、がん細胞を攻撃することを目的としていたが、オプジーボはがん細胞を攻撃する「免疫」を助ける。免疫のブレーキを外す、というメカニズムががん治療にさらなる革命をもたらすのではないか、として大きく脚光を浴びている。
そんなオプジーボであるが、実は当初からその副作用に注目が集まっていた。
吐き気や、疲労感、下痢などの症状から、重大なところでは、甲状腺の機能低下や心筋炎までと、実に多くの副作用が確認されている。中には1型糖尿病を発症したという例もある。
これを受けて開発元の小野薬品工業は、医療機関に対し、国に承認された使用法を守るよう強く訴えている。
今回新たに確認された副作用は、オプジーボ使用者が、効果が出なかったために、他の治療へ切り替えたりした際に、皮膚などに重い発疹が出る確率が高まる恐れがあるというものである。
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