
アダルトグッズから医療分野まで 全ての人が“性”を楽しめる世の中をつくる“TENGAヘルスケア“ ~前編~
2019.05.13
“あの“TENGAが医療分野へ参入しているのを知っているだろうか。
『性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく』をミッションに活動するTENGAグループ。そこから、性にまつわる悩みや問題を、医療の分野から解決することを目的として立ち上がったのが、株式会社TENGAヘルスケアである。
なかなか人には言いづらい性の悩み、それを解決するために活動するTENGAヘルスケアとは一体どういう会社なのか。医療機関とどのような提携をしていくのかを、代表取締役の鈴木雅則氏と、取締役の佐藤雅信氏に伺ってきた。
◆アダルトグッズから始まって、医療分野へ参入
佐藤雅信氏(以下、佐藤):TENGAヘルスケアの母体となっている株式会社TENGAとは、『性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく』をコンセプトにできた会社です。後ろめたいものとして見られている“性”のイメージを変え、性生活を豊かにして人々を幸せにしたいという想いを持って活動しています。
そんなTENGAグループですが、当初は男性用マスターベーション製品からスタートしました。それが女性用の製品へとラインナップを拡充し、今では男女や年齢、そして障がいの有無などに関わらず、全ての方にご使用いただける製品の開発を行っております。
TENGA立ち上げ当初から、医療やヘルスケアの分野へ事業展開していきたいという想いは持っており、2016年に株式会社TENGAヘルスケアを立ち上げることができました。ヘルスケア事業では、性にまつわるすべての問題をカバーしていきたいという想いがあります。
性に悩みがあったり、問題を抱えていたりすると、性生活を楽しむことができません。私自身、腟内射精障害に悩んでいたり性欲が大幅に減退してしまったりと、性の悩みが原因で性を楽しむことができなくなってしまった経験がありますが、同じように悩んでいる方、問題を抱えている方を、再び性を楽しめる状態へと戻すサポートがしたいという想いで、この事業を進めております。
◆2020年に向けて、事業の成長を図る
鈴木雅則氏(以下、鈴木):TENGAヘルスケアとしては、「性機能の改善・予防」や「妊活支援」、「障がい・高齢者支援」、「性教育・公衆衛生」の事業領域を設けております。現時点で主に製品を展開しているのは、「性機能の改善・予防」、「妊活予防」の二つの分野となります。
「性機能」の分野では、射精障害改善を目指す“MEN‘S TRAINING CUP”であったり、「妊活」の分野では、弱った精子のサポートをする“精育支援サプリメント”などを製造・販売しております。
グループとして医療機器の製造販売業も昨年取得いたしまして、これから製品群の拡充や新規事業展開を行っていく予定となっております。2020年を一つの目安にして、事業を大きく広げていきたいと考えております。
代表取締役の鈴木雅則氏(右)と取締役の佐藤雅信氏(左)
◆成人男性の20人に1人は射精障害
鈴木:男性不妊外来を受診した射精障害患者のうち、約53%が腟内射精障害でした。弊社の調査では、腟内射精障害の潜在患者数は、国内に270.2万人いるということがわかっております。これは成人男性の約20人に1人の割合で、かなりの患者数が日本にいるといえるでしょう。
原因としては、プレッシャーなどの心理的な問題のこともありますが、不適切なマスターベーションをしていること、例えば強く握りすぎていたり、「床オナ」と言われるような、男性器を床に押し付けてマスターベーションをしていたりすることで、腟内射精障害になるケースが多いようです。
自費研カタログ関連商品
自費研カタログ関連商品はありません
Clipを上書きしてもよろしいですか?