増え続ける退職代行サービス 女性専用のサービスもリリース開始
2019.04.02
“退職代行サービス“というものを聞いたことはあるだろうか。
「退職はしたいけど、なかなか自分では言い出せない…。」「辞める意志は伝えているのに、引き止められてしまいスムーズに辞められない。」そんな悩みを解決するため、依頼者の代わりに企業に対して退職の意思を伝えるサービス、それが退職代行である。
ここ1~2年で、急成長している退職代行業界。“ブラック企業”という言葉が一般的になるのと共に人々のニーズも高まり、ネットで退職代行を検索すると多くのサービスが散見される。この新しいビジネスには、ベンチャー企業だけでなく、弁護士や行政書士、司法書士までもが積極的に乗り出している。
◆“非弁行為”に注意した対応
“非弁行為”とは…
報酬を得る目的で法律上の権利や義務が発生する、あるいは発生させられる場合の交渉事や代理業務を弁護士以外の人間が行うこと。非弁行為は2年以下の懲役、または300万円以下の罰金刑を適用される(弁護士法77条)
退職代行サービスが増え続ける中、弁護士以外の代行業者は、この非弁行為に当たるのではないかとの指摘も出ているという。線引き自体があいまいであるからこそ、代行業者はどこも慎重な対応をとっている。できるだけ依頼者の要望を叶えたいと思う反面、積極的な有給消化等の交渉ができないというのは、業者にとってももどかしいところだろう。
◆さまざまな退職代行サービス
今や、数多くのサービスが乱立する退職代行業界。一体どういう点が異なるのだろうか。
EXIT
業界最大手、退職代行サービスのパイオニアであるEXIT。
その金額は、「正社員・契約社員」で50,000円、「アルバイト・パート」で30,000円。
特徴は、EXIT経由で転職に成功すれば、退職代行費用は全額返金となる。
SARABA
費用は一律で29,800円。
特徴は、高い有給消化率。その有給消化サポートは成功率98%。
退職代行ニコイチ
費用は一律で28,000円。
退職代行サービスという言葉が広がる前からサービス展開しており、すでに実績は14年目に突入。長年の実績からサービスへの安心感があるのが売り。
汐留パートナーズ法律事務所
弁護士が運営している退職代行サービス。
費用は、相談が無料、着手金54,000円、成功報酬は経済的利益の20%となっている。
金額は他のサービスよりも若干高めだが、弁護士が介入してくれるため、トラブルの心配もなく、有給消化などの交渉も本人の代理として行うことができるのが強み。
◆女性専用の退職代行サービス「わたしNEXT」
「わたしNEXT」は、3/5にリリースされた日本初の女性専用の退職代行サービス。このサービスは、女性と男性では退職の理由が異なることに目を付けて、株式会社インクルが開始したもの。女性の退職を専門とするスタッフが、依頼者の退職を徹底サポートするからこその安心感が売りである。
「即日退職可能」、「退職成功率100%」を謳っており、依頼者が安心して利用できるサービスの提供を目指しているという。
費用は、正社員・契約社員・派遣社員で29,800円(税込)、アルバイト・パートで19,800円(税込)。
また、退職後の支援も積極的に行っており、転職支援では、転職サポートを利用して転職が成功した際に「転職お祝い金」として最大5万円をプレゼントしているという。その他にも、転職だけではなく次のキャリアとして「雇われない生き方」を選択する方の起業・独立サポートもおこなっている。退職後のサポートが充実しているのも同サービスの特徴だ。
◆転職で終わりではなく、次につながるようなサービスを
本サービスについて、「わたしNEXT」を運営する株式会社インクル代表の須貝俊介氏にお話を伺ってきた。
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