「患者へ正しい医療情報を!」予防医療アイドル・夏目亜季さんインタビュー
2019.03.20
予防医療講演家、そして現役アイドル、異色の肩書を持つ夏目亜季さん。
17歳の時に自己免疫性溶血性貧血に罹患、23歳の時には子宮頸がんの罹患が発覚。現在は全身性エリテマトーデスと闘いながら、自身の経験をもとに予防医療の重要性を訴える講演会などを行っている。アイドル活動も精力的に行う彼女に、予防医療の重要性や医療関係者に期待することなどを伺ってきた。
夏目さんの予防医療の活動について教えて下さい
ありがたいことに多くの講演会に呼んでいただく機会があるのですが、そこでは「子宮頚がんの早期発見のために、検診を受けましょう!」ということを強く訴えています。
どうしても検診に関しては、当事者意識を持っていないとなかなか行くことはないかと思います。私自身、子宮頸がんになるまでは検診に行くことを考えたことはありませんでしたし、同年代の子もなかなか検診に行かないのが現状です。
どうしてかな?と考えた時に、きちんとした教育がされていないことに問題があると思いました。若いときに、例えば高校生のうちから、学校できちんと子宮頸がんについて学ぶ場があれば、もっと当事者意識を芽生えさせることはできると思います。「こういう病気があるんだよ」、「でもワクチンだってあるし、毎年検診に行って早期発見できれば治療法だってあるんだよ」という正しい知識を早いうちから持つことができれば、子宮頸がんに苦しむ女の子は少しでも減るはずです。
看護学校でも講演させていただく機会があるのですが、1、2年生の子たちは、子宮頸がんについてあまりよく知らなかったりもします。そういうことがないように、私はアイドル活動を通して、子宮頸がんの正しい知識を皆様に伝えていきたいと思っています。
医師の先生方に期待することは何でしょうか?
患者に対して、治療法やリスクの説明を詳しくしてもらいたいと思います。私は子宮頸がんだと診断されたとき、自分でいろいろと情報を集めるしかありませんでした。妊孕性についても詳しい説明はなく、子宮頚部を残せる治療があることや、その治療が行える病院など、私は自力で探すしかありませんでした。卵子凍結の情報を必死になって集めたこともありました。そうした情報を、医師の方から提示してもらえたら、治療の選択肢は広がるし、患者としてはその医師の方を信頼することができ、安心して治療を受けることができると思います。
検診率を上げるために医療関係者ができることは何でしょうか?
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