
【総力特集プラセンタ】第1回 なぜプラセンタは怪しいと言われるのか②
2018.12.26
薬剤から化粧品までさまざまな分野で応用されているプラセンタ。
業界の第一人者として、株式会社ソウルシグナル代表 八尋信敏様にお話をうかがう連載第2回。
編集部:「ヒト」プラセンタとは、どういった流通元で集められているのでしょうか?
保険が適応される日本のプラセンタ注射メーカーは2社あります。1社が「メルスモン」を取り扱うメルスモン製薬、もう1社が「ラエンネック」を取り扱う日本生物製剤です。
それぞれ提携先の産婦人科や病院から仕入れていますが、具体的にどの医療機関であるかは公表されていません。母体に感染症がなく、健康であると医師が判断した人の胎盤が、医療廃棄物として出される際に2社に提供されます。保険適用外のプラセンタ注射液はさまざまな業者が医療機関に案内を行っているようですが、流通経路は不明です。日本製・海外製、どちらもありうると思っています。
編集部:日本製と海外製の注射液だと、品質/流通管理に大きな差があるものですか?
日本製の2製剤はしっかりした基準があるため品質管理に問題があるということはないと思います。しかし保険適応外の日本製のものはまだ実態が明らかではありません。
また、海外製は率直に言ってわからないことだらけ、というのが本音です。「正規輸入」する場合は品質に差はないと思いますが、自費診療に関わってくる「個人輸入」の製品について実態はほとんど分かりません。
編集部:「動物」由来のプラセンタもあると聞きます。
注射薬はヒトプラセンタで、それ以外のプラセンタは全て動物です。第二医薬品として使われているものも動物のプラセンタを使っています。
編集部:豚プラセンタや馬プラセンタなど様々ありますが、差があるのでしょうか?
私は差はないと捉えています。聞いた話では研究会でも効果比較を行った医師による「変わらない」という発表があったようです。馬も牛も羊も、成分にたいした違いはありません。濃度・割合の違いはありますが、中身が劇的に異なることは無い、と言っていいでしょう。
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