【総力特集プラセンタ】第1回 なぜプラセンタは怪しいと言われるのか①
2018.12.25
健康・美容食品としての市場規模は250億円を超え、そのマルチな機能は「肝機能障害、更年期障害、美容、自律神経調整、発毛育毛」など多岐に渡って好作用を起こすとされている。しかし一方でプラセンタは作用機序の解明が遅れており、さまざまな意見が乱立しているのが現状だ。
また海外への横流し問題、無認可臍帯血医療の摘発など、直接的な関係は無いものの周辺にはどこか後ろ暗い話題もついてまわっている。本連載では、「奇跡の万能薬」から「エビデンス無きただの民間療法」まで、プラセンタを巡る百家争鳴な状況をさまざまな角度から検証する。
第一回目は医療・美容の最前線でプラセンタ製品の普及・開発・応用に携わり、学会運営も行ってきた業界の第一人者として、株式会社ソウルシグナル代表 八尋信敏様にお話をうかがった。
編集部:そもそもプラセンタとはいったい「何」なのでしょうか?
プラセンタとは女性の子宮内に存在する臓器、「胎盤」のことです。胎盤は妊娠中、母体と胎児をつないで代謝物質、ホルモン、さまざまな伝達物質などの橋渡しをします。ひとつの生命体をいちから作り上げる重要な臓器であるため、活用の仕方よってさまざまな機能があるのではないかと期待されて今日に至っています。
注射薬、漢方薬、第二類医薬品、健康食品、などさまざまなものが作られており、医療においては内科、婦人科、皮膚科、歯科、など様々なシーンで使用されています。
編集部:具体的な成分はどんなものになるのでしょうか?
ビタミン、ミネラル、アミノ酸など成分表としてはある程度、定まったものがありますが、それが具体的にどのように作用しているのかはまだほとんど分かっていません。たんぱく質やアミノ酸がどのように作用していわゆるグロースファクターやサイトカインに繋がっているのか、など、研究はまだ始まったばかりと言えるでしょう。
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