XR×歯科医療ITを活用した歯科医療の未来とは
2021.09.03
近年、デジタルデンティストリーは歯科界のトピックのひとつとなっています。今回は、医療用VRの提供に実績のあるHoloeyes株式会社 代表の谷口直嗣氏と、3DPrinting Modelを活用したハンズオンセミナー等を実施しているDental Prediction代表の宇野澤元春先生にXR技術と歯科医療についてのお話を伺いました。
——XRと歯科医療の有用性について、それぞれのお考えをお聞かせください。
宇野澤 元春先生:
CTデータを基にしたXRの利点は、空間3Dの共有化、モデル上での計測、可視化・透視化です。結果として、CTだけでは平面的であったものが、XRにより、3次元的な理解を可能とし、治療や手術におけるストレスを軽減できます。その結果、治療精度や安全性の向上へとつながります。
谷口 直嗣氏:
エンジニアの視点から考えた有用性としては、データ蓄積と共有です。症例検討の点で学びにつながり、歯科医師全体のボトムアップが期待できます。
——今後、歯科領域でのXRの浸透性をどのようにみられますか?海外事情にお詳しいお二人の見解をお聞かせください。
宇野澤先生:
「デジタルで学ぶ、XRで理解する」→「3DPrinting模型で練習する」→「実際の手術においてもVRを活用する」という3ステップによって、一定の精度で技術を担保できるようになるので、今後歯科医療においてXRはなくてはならないものという認識になるでしょう。
谷口氏:
技術の差別化が難しくなるかもしれませんが、それぞれの先生が、より技術の高みを目指し、患者さんへの丁寧な説明など、サービスレベル全体が向上していくことを期待しています。
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