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クリニック設計事例・うめきた美容クリニック 『限られた工期で、最大限にこだわりを詰め込む』
2020.07.21
クリニックのイメージのみならず、使い勝手などの実働にも大きく影響する院内デザイン。長く使う場所だからこそ、失敗のないよう、実際の事例から学びましょう。4月、大阪中津駅でご開業されたうめきた美容クリニックの横溝智先生と、クリニックの設計・施工を担当された株式会社エム・オー・メディカルの荻野徹氏に、お話を伺いました。
「美のかかりつけ医」を目指すために
——クリニックのコンセプトについてお聞かせください。
横溝先生:気軽に足を運んでいただける「美のかかりつけ医」を目指しています。内科と外科の両面から患者様を診てきた経験を活かして、多様なニーズにお応えするべく準備をすすめてまいりました。機器や製剤の選定…大変なことは沢山ありましたが、クリニックのイメージや使い勝手を大きく左右する内装や設備には特に心を砕きました。
——“うめきた”エリアを選んだのはなぜでしょうか。
横溝先生:大阪以外の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、開業場所の中津は、梅田駅から一駅、歩いてでも行き来が出来るところです。梅田駅や大阪駅のような派手なショッピングスポットこそないものの、近年はタワーマンションの建設がすすめられ、隠れ家的なグルメスポットも増えるなど、都会的で落ち着いた街です。
大きな駅は便利ですが、駅からでるのも一苦労ですよね。中津駅は比較的コンパクトなので、電車を降り改札をでて、クリニックまでは3分くらいでしょうか。気軽に足を運んでいただける、コンセプトにも則した場所だと思っています。
▲クリニックが位置する”うめきた”は落ち着きのある注目エリア
決め手は、「実績」「迅速」「人柄」
——設計・施工にエム・オー・メディカル社を選んだ経緯についてお聞かせください。
横溝先生:不動産屋さんからの紹介で、複数社比較(コンペ)を行ったんです。エム・オー・メディカルさんを選んだ決め手は3つ。クリニックの設計施工実績の多さ、提案などの対応の迅速さ、担当してくださった荻野さんのお人柄です。
——完成まで、どのような流れですすめられたのでしょうか?
荻野氏:横溝先生との初回のお打ち合わせは昨年8月でした。翌年4月ご開業ということでトータルでは余裕があるように思えますが、先生のおっしゃるようにコンペ形式でしたので弊社に決定いただくまでに3か月ほどの時間を要しました。さらに、事務所状態からの解体に工事完了日指定や年末年始を挟んだこともあり、一般的なスケジュールに比べてタイトになり先生にもかなり無理をお願いしました(笑)。
理想を言わせてもらえばテナントの場合、ご開業の6か月程度前からご面談いただき進めていくのが良いと思います(下記工程表参照)。さらにコンペによる内装業者選定をする期間やプラン確定までにかかる期間({プラン提出→ご要望聞き取り→修正プラン作成→プラン提出}×〇回)次第でスケジュールは長くなる事も短くなる事もなる点もご注意ください。その点横溝先生はレイアウトのご希望やイメージをしっかりとお持ちでしたので、こちらとしても大変助かりました。
工事完了後には、保健所への開設届けの提出や、保健所検査、消防検査が控えています。これらに合格してはじめて、クリニックとしてスタートできるのです。
横溝先生:タイトなスケジュールのなか、できる限り不安を解消しようという荻野さんの姿勢がとてもありがたかったです。イメージ写真や映像を見せると、実現可能なプランにして提案してくれました。法的な問題から実現できない要望も、その理由を明確にしたうえで、代替案を示してくれたことも安心感につながりました。
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