プレイヤーか？経営者か？ ～自費研フェスに期待するもの～ （服部 敏先生）

最近、とある有名上場企業の会社代表にこんな話を聞きました。
「もし私が歯科経営をするのであれば、少なくとも全国数千件規模の院をオープンしてサービスを一新する。システムを統一して個人の歯型のCADデータをクラウド共有することで、どこでも共通サービスを受けられるようにする。」私たち歯科医師に突きつけられているそう遠くない未来の一つのように感じました。

私自身は、自らの知識と技術を向上させて目の前の患者様に精一杯の治療を行うことが歯科医師の使命だと思って生きてきました。
しかし「私が病気になったら診療が出来ない脆弱さをどうカバーするのか」「経営者としてどう生きるか」「マネジメントを適切に行うにはどうすればよいか」ということにここ数年、腐心しています。地域貢献を行い国民の健康を守るという使命は、理念を共にする同朋を増やし、優秀なスタッフを育成し、その事業体を拡大継続させてこそ実現できるものだという発想に至ったからです。