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『“継承”というゴールを見据えたクリニック経営を』渡部憲裕先生インタビュー

『“継承”というゴールを見据えたクリニック経営を』渡部憲裕先生インタビュー

2019.03.28

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8月9日(金)、10日(土)に開催される 『自費研フェス2019』に講師としてご登壇いただく、新宿パークタワー歯科の渡部憲裕先生。
歯科医向けのライフプランニングサークル「シャラク」を主宰され、歯科医院の出口戦略である“継承”という考え方を提唱されている渡部先生に歯科医院経営の在り方について語っていただきました。

◆働き詰めだった父の姿を見て気が付いた、歯科医師としての在り方

私の父は歯科医師で、母と共に歯科医院を経営しておりました。そこは良くも悪くも古い時代のクリニックで、父は地域医療に貢献するため、休みもなく朝から晩まで仕事をしていました。それこそ、お正月も電話があれば患者さまを診ているほどでした。それもあってか、体調を崩して入院してしまい、今の時代では考えられないほど早く、私たちの元を去ってしまったのです。
家族を持つ者にとって、この世を去るということは自分だけの問題ではなく、残された家族の問題でもあります。
そこで私は、自分の幸せ、家族の幸せ、そしてスタッフの幸せが先立ってこそ、患者さまを幸せにできるのだと気づきました。「歯科医師として何をおいても患者さまが第一でしょう」という方もいるかもしれません。しかし、無理がたたって体を壊して入院でもしてしまったら、クリニックを開けられなくなってしまい、それこそ患者さまに対して失礼なことなのではないでしょうか。
そのためにも、欧米のように、時間的にも精神的にもゆとりを持ちつつ、経済的な成功も目指すという働き方を追求する必要があると感じました。そのうえで、どうすれば良い医療を提供できるかを考えることが大切なのです。

◆独学で身に着けた経営ノウハウ

20年以上前、私が開業をした当時は、医師や歯科医師向けの経営セミナーなどありませんでした。独学で経営に関する専門書を読んだり、一般企業向けの人事に関する本を読んだりしていました。一般企業用のセミナーにも足を運びましたが、歯科医師である私がそういう場に行くと、大変珍しがられたものでした。
今でこそ、歯科医師向けの経営セミナーやコンサル会社は数多くあり、医師にとっては良い時代になったと思います。私自身も持てる知識やノウハウに関しては、マニュアルや手順書を作成して「見える化」をすることで、若い世代に伝えていきたいと考えています。

◆歯科医院経営において重要な「継承」という考え方

私が重要視しているのは、“出口戦略”です。
クリニックの出口は、「廃院」か「売却」、「継承」の3つしかありません。
「廃院」は文字通り、クリニックを閉鎖してしまうことを指します。「売却」と「継承」は似ているように感じるかもしれませんが、全く異なる性質を持っています。「売却」が“箱”を売り買いするだけであるのに対し、「継承」は、そのソフトやハード、スタッフ、患者さまなど、全てを引き継ぐというものです。

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