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日本の美容外科の発展に“いま必要なこと”本当の“美”を追求したい

日本の美容外科の発展に“いま必要なこと”本当の“美”を追求したい

2023.09.17

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2023年5月11日・12日に第111回日本美容外科学会(JSAS)が開催されました。「美しい未来を創る美容外科―先人から学び、未来へ繋げる―」をテーマに、国内外有数の美容外科医が登壇。会場は満席で立ち見が出るほど盛況のうちに閉幕した学会の振り返りを、第111回JSAS会長であり東京皮膚科・形成外科総院長の池田欣生先生にインタビュー。美容外科業界の課題や今後の展望についてもお話をうかがいました。

そして、若手医師の活躍の場をつくる必要性を感じ、9月23日(土)・24日(日)には新たな学会「第1回 日本美容医師会」を開催する。

第111回JSASでは、美容外科のエキスパートがLiveで技術を公開

当初は、会場が大阪ということもあり、来場者数は800名程度を見込んでいましたが、実際には1,800名の方にお越しいただき、目標の2倍以上の参加者数となりました。どの会場でも立ち見が出て、美容外科に特化した第1会場もさることながら、ヒアルロン酸やスレッドといったノンサージカル医療をテーマにした第2・3会場も人気が集中し、いまどの分野に需要があるのかを再認識することができました。

また今回の開催では国内外の名医に、実際に手術のデモンストレーションを行ってもらう「Liveサージェリー」を実施したことも反響が大きかった要因だと思っています。アメリカではこのようなメーカー合同のシンポジウムが約50年前から実施されていますが、日本でも同じように各分野のプロフェッショナルから生の声が聞けて、討論ができる機会を設けたいと以前から考えており、本開催でそれを実現することができました。

学会が盛況に終わったことを振り返ると、やはりその道のエキスパートの技術を間近で見て学べる場所は求められているのだと、あらためて感じました。

再生医療で注目されるエクソソームを研究

今回の学会は、「若返り」「アンチエイジング」の研究をしている私にとって、まさに一番興味のあるテーマでした。
中でもいま注目しているのは、2019年にラスベガスの学会で知ったエクソソームです。エクソソームとは細胞膜由来の脂質やタンパク質を含み抗炎症・抗酸化・組織の修復作用を促すといわれる、細胞から分泌される顆粒状の物質。病気の治療以外にも美容医療ではしわやたるみなどの改善に利用できるのではないかと、いま再生医療の分野で取り上げられつつあります。

エクソソーム研究は諸外国のスタートアップ機関も関心を寄せているため、これから大きな広がりを見せるのではないかと可能性を感じていますが、室温での長期保存が難しいなど乗り越える壁も多く、市場はこれから確立される状況です。あと10~15年経てばさらに研究が進み、治療や施術に活用される日も遠くはないと考えていますが、現状はまだ研究段階。中には十分な知識を持たずに「エクソソームはよい」と肯定する医師もいますが、使用すれば患者様の健康に関わるものなので不確定な要素が多いうちは、話題性があるだけで勧めるのは危険です。

体にどんなメリットデメリットがあるのかを確実に理解した上で、その患者様に合った治療を行うのが医師の務めだと私は考えています。

“若返り”を追求して年を取るほど美しくなる世の中を目指す

近年、美容医療の人気は高く、外見の美しさにこだわる方も増えてきています。もちろん見た目がきれいになると活力が湧いてきますが、美しさの本質は“病気にならない体づくり”。

私の師匠にあたる医師が80代になり、脳梗塞を発症し歩行が困難になった姿を見ると、たとえそれが現実だったとしてもやはり胸が痛みますし、その人にどれほど感謝していても、私の名前を忘れてしまうような人とまた会いたいかと言われると複雑な気持ちです。
だから、20代よりも30代、30代よりも40代というように、歳を取るほど美しくなっていく未来をつくりたいと思っています。「いままだ若いから、もう少し歳を重ねればかわいくなるよ」と言えるような、そんな世界をつくるのが私の夢です。

そもそも見た目の若々しさは、体や頭の健康状態と密接につながっています。心身のバランスが整っていて、なおかつ“若くあろうと努力すること”も重要です。まずは体の中の健康を第一に考え、医師としてどのような状態が一番美しいのかを提案できるようになることが、スーパーヘルス(最高水準の健康状態)への近道ではないでしょうか。

そして今、若手医師の活躍の場を広げるために

美容外科学会は大きく分けると形成外科系と美容外科系とに分かれますが、今回はその垣根を超えて参加者が集まったほか、美容医療以外の分野や婦人科系の医師まで、幅広い領域の方が集う会となりました。

ただし、通常学会は平日開催のため、研修医である若手医師は立場上参加しにくい側面があったかもしれません。もともと美容外科学会では、ある程度の経験を積まなければ発表ができないという目下の課題があり、世界的にも若手が活躍するのが難しい状況です。とにかくまず現場に入ることが優先され、いざ発表したいとなってもその方法がわからないという医師は少なくありません。

また、SNSでの見せ方が上手なクリニックは、伴って技術力もあるように感じがちですが、残念ながら一概にそうだとは言えません。医療に携わる限り、医師として必要な技術をまず高めることが何より重要です。

このような課題を鑑みて、2023年9月23日(土)・24日(日)には若手医師をメインとした「第1回日本美容医師会」を開催することにしました。今回の学会同様にLiveサージェリーを設け、名医の技術を見て学ぶパートを用意しました。今後、この会では若手医師にも活躍していただきたいので、例えば自分のオペに対してベテラン医師から意見をもらうということもできたら面白いと思っています。これは、ゆくゆくJSASなどの学会で発表するための前段階として経験を積む場所になればと考えています。技術はもちろん、術後10年を経過してからの状態といった、自力で調べるのが難しい症例や美容外科医として必要な人柄・コミュニケーション力まであらゆることを身につけてもらい、今後の活躍の幅を広げてもらうことが目的です。

専門やポジションにかかわらず、美容医療に携わる看護師の勉強の場としても門戸を開いて受け入れていきます。

「第1回 日本美容医師会」について

▼注目の「第1回日本美容医師会」プログラムはこちら

▼日時:2023年9月23日(土)・24日(日)
▼場所:TKP新橋カンファレンスセンター ホール16D
     (〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目3−1 事務所:12階 幸ビルディング16階)

▼参加申し込みはこちら
 LINEより参加登録をお願いします≫≫≫ https://lin.ee/2UPXeqE

★ご参加いただく場合は、事前のお申込みが必要となります!★

YOSHIO IKEDA
第111回日本美容外科学会 会長
東京皮膚科・形成外科 総院長
池田 欣生 先生

大阪医科大学卒業後、大阪白壁美容外科顧問の田嶋定男元教授、十仁病院顧問の谷野隆三郎元教授の元で形成外科の研鑽を積み、日本形成外科学会の認定医を取得。2000年に銀座・いけだクリニック(現在東京皮膚科形成外科)を開設。


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