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脂肪注入を見据えて ダイオードレーザーで開く脂肪吸引の可能性
2020.12.09
高まる再生医療への期待。その材料となる脂肪細胞や吸引技術にも注目が集まっています。ダイオードレーザーアシスト脂肪吸引システムを導入されたという聖心美容クリニック東京院の伊藤康平院長に、機器の特性から今後の可能性まで語っていただきました。
脂肪吸引時の細胞の質が問われている
近年美容医療の分野では、低侵襲の治療に対するニーズが高まりを見せています。機器や薬による痩身治療も数多く登場しましたが、再び脂肪吸引へのニーズが戻ってきているなと感じます。「痩身治療はひととおり試してみたけれど、もう少しこの部位を細くしたい」などと、部分痩せを目的とされる患者様にとって、狙った箇所に直接アプローチできる脂肪吸引は理にかなった方法だと言えるでしょう。
ボディデザインクリニックとして始まった当院には、「吸引後の脂肪を別の部位に注入したい」と希望される患者様も少なくありません。注入材料となる脂肪の状態も様々ですが、再生医療の登場により、自家脂肪細胞への期待が高まっています。そこで重要となるのが、吸引した脂肪細胞の質です。
脂肪吸引アシスト技術の進化
かつて刃のあるカニューレを使い脂肪細胞を切り崩すように行われていた脂肪吸引は、術後の痛みや腫れ、内出血などのダウンタイムが顕著でした。また、吸引時に傷ついた脂肪細胞からは血液や脂がでてしまうことから、注入材料としてあまり質の良いものとは言えませんでした。こうした課題の解決のため、超音波や水流を用いて脂肪細胞を剥離させる機器が登場。脂肪吸引の技術は少しずつ進化を遂げ、患者様の負担軽減に向けた工夫もなされるようになりました。
今回、クリニックで新たに脂肪吸引システムの導入を決めました。一台で脂肪細胞を結合組織剥離から吸引まではもちろんのこと、採取した脂肪細胞を即時注入可能な状態にしてくれます。脂肪注入用の脂肪吸引機として初めてのFDA承認※を取得している点も、先進医療に取り組む当院として決め手になりました。
※2020年12月取材時点
カニューレと一体化したダイオードレーザーがもたらす利点
この機器の第一の特徴は、カニューレと一体化したダイオードレーザーファイバーにあります。これにより、レーザー照射と同時吸引が可能となっています。完了までに時間を要する脂肪吸引は、手術を担当する医師の体力も大きく消耗させます。ほんのわずかな違いであっても、長丁場の手術を一工程でも減らせるのは嬉しいポイントです。
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