“ゆらぎ世代”の女性を救いたい。サプリメントとレーザー治療併用の可能性
2019.04.01
神経内科からキャリアをスタートさせ、漢方内科・皮膚科・美容皮膚と、その関心をひろげてきた住吉周子医師。現在は40~50代の、いわゆる“ゆらぎ世代”の女性を救いたいという願いからさまざまな治療を手がけている。美容皮膚科分野で「コラーゲンサプリメント」と併用を行う有用性を語っていただいた。
◆神経内科から出産を経て美容皮膚科領域へ
多くの女医さんがそうであるように、私も妊娠:出産を機にキャリアを見つめ直す経験をしています。若い頃のようにムリがきかない、という実感がこれまでの働き方を振り返るきっかけになりました。なによりも自分自身の見た目の変化に戸惑いを覚えることが増えました。もともと内科を専門としていましたが、皮膚科研究生としての縁を頂いたことで私の次の関心は決まりました。「体の中の変化が、どのようにその人の老化に影響を及ぼすのか」。習得してきた内科・皮膚科・漢方などを組み合わせて同じ経験をしてきた女性を救いたい、そんな思いで私の次のライフワークがスタートしました。
◆半信半疑ながら「効く」を実感していた
もともと私は内科医として「口にするものに興味関心を持っていたい」ということから、さまざまなサプリメント・健康食品・ドリンクを試していました。中でもコラーゲンは一次ブームと呼ばれる20年ほど前からドリンク・サプリ含めてたくさんのものを試していました。折に触れて周りの医師からは、「経口摂取は意味がないのでは?」と冗談まじりでからかわれることが常でしたが、当時の私は「それでも何か違う気がする。明らかに体感するものがある」と思っていました。そんな自分自身さえもプラセボだろうと受け止めていたその頃から仲の良い友人には薦めていましたね。月日は流れ、数年前に経口摂取のコラーゲンについていくつかのペーパーが出ていることを知って、私はつい驚きとともにそれ見たことか!という気持ちになりました。
◆「私がやりたかった」 臨床データの発表へ
私が特に好む美容皮膚科治療に、ロングパルスYAGレーザーを使用した治療があります。これはFDAの承認を得ている機器(XEO)のジェネシスモードを用いた汎用的な治療で、小じわ・たるみの改善や毛穴の開き、肌トーン・赤みの改善などに使用します。低侵襲を好む日本人に向いている、痛みの少ない安心かつ安全な治療法だと評価しています。この治療を行った方に低分子エラスチンとコラーゲンペプチドを配合したサプリメントを併用した結果、患者の効果持続期間に大きな有意差が認められました。特に40代以降は顕著な違いで、実に2倍の持続期間を感じていたのです。
SKICONを用いたコンダクタンス測定によると水分量にも大きな違いが出ることがわかりました。論文でもコラーゲンペプチドがヒアルロン酸の産生に繋がるのではないかという仮説が提示されていましたが、これが保水力のアップに繋がっているのではないかと考えています。かつてなんとなく体感で得ていた私にとって、実際にレプリカをもとにデータを取得できたことは大きな喜びでした。
◆幅広い応用へ
データを取得後、私は臨床の現場でより積極的な組み合わせを試しています。
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