【連載】いつまでも若々しく、健康に ~コラーゲンを摂るという考え方~
2018.11.26
女性器のエイジング治療にコラーゲン摂取を活用するドクターがいる。2011年に女性専用のクリニックを東京・銀座に開院し、女性器のエイジング治療を行ってきた「なおえビューティークリニック」の喜田直江院長に語っていただいた。
先生のクリニックにはどのような患者様が来られますか?
婦人科形成を専門として女性器のエイジング治療を行っています。女性器に対するお悩みは非常にデリケートな問題であるため、「なかなか相談しづらい」「恥ずかしくて言い出せない」という風潮があります。私はそういった女性の悩みを解決するためにこのクリニックを立ち上げましたので、全国から多くの患者様がご相談に来られます。
来院される患者様の年齢層はそのお悩みによって異なりますが、特に膣のエイジング治療は40代から50代、上は80代の方もいらっしゃいます。老化に伴う膣の変化に気づかないまま10年、20年と過ごされて、閉経後に性交渉をもとうとしたら痛くてできなかったため来院された、という方もいらっしゃいます。
老化に伴ってどのようなお悩みが発生するのでしょうか?
さまざまな症状がありますが、深刻なのは皮膚や粘膜が乾燥し、萎縮してしまうことです。それはお顔の見た目にも変化を与えますが、身体全体の皮膚に関係してきます。女性器への影響についてみてみますと、膣の壁は弾力を失って薄く硬くなり、そして潤いもなくなって乾燥してきます(膣萎縮)。
その要因で重要なポイントが女性ホルモンの減少です。エストロゲンは20代でピークを迎え30代後半から分泌量が徐々に下がります。閉経前後の40代後半から50代を迎えると急激な減少を伴い、更年期障害をはじめ様々なトラブルにつながります。また、女性ホルモンの減少はコラーゲン・エラスチンなどの産生を抑え、皮膚はそれを機に衰えが表面化します。私の専門分野では、最も多いものが性交痛、膣のゆるみ、尿もれについてのご相談などが非常に多いです。
そのような症状に対して先生はどのような治療をされていますか?
複数の方法でアプローチしていますが、比較的症状が軽い方には、乳酸を配合した専用のジェルを膣内に注入します。このジェルを注入することで膣内が潤ってきます。
一方、膣萎縮が進んだケースには主にレーザー治療を行っています。
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