
『歯科自費診療の羅針盤』連載 これからの歯科診療は、口腔内診療にとどまらず全身管理が必要。新しい風を吹き込む「自費研歯科カンファレンス」
2018.08.05
9月2日に開催される「自費研フェス」で「自費研歯科カンファレンス」のモデレーターを務める服部先生。
かねてより独立開業を目指すドクターに歯科治療における、全身管理の重要性、そのためにも自費診療の必要性を唱えてきた服部先生に今回のカンファレンスのテーマについて伺ってきました。
「自費研歯科カンファレンス」、参加必須のトピックス
今回開催される「自費研歯科カンファレンス」では、6つのテーマについてセミナーを開きます。新しく開業する、クリニックを前進させようとしている、パラダイムシフトしようと思っている歯科医師には、是非聞いていただきたいトピックスが網羅されています。
テーマ①歯科領域での栄養素としてのコラーゲンと治療応用の可能性
今まではコラーゲンを摂取しても体に届かないと言われていましたが、エビデンスも出て、コラーゲンを摂取すると体内に取り込めることがわかってきました。コラーゲンやビタミンCなどサプリを摂取することによる歯茎の治り方や、免疫が上がったことによる歯周治療の効果など、トピックスとして興味深いテーマではないでしょうか。全身を治して初めて歯茎も改善します。
テーマ②自費診療100%の歯科医院経営ノウハウ
治療した歯が長期間壊れずに機能するためには、全身管理する必要があるというのが今の主流です。その人が今どういう生活をして、どのくらいの喰いしばりの傾向があるのか、常備薬が何で、どんな血液データーなのか知った上で、シビアに材料セレクトをして最善の治療を行う事で自費治療へ導きます。全身管理なしには自費診療はできません。
また、地域によって患者さんの自費診療の受け入れ方が違います。地域性の特色も聞けるので、地域に根付いたクリニック作りにも参考になるかと思います。
テーマ③歯科業界が直面する医療法改正について
6月に施行された医療法でホームページにbefore after写真の掲載が禁止になり、インプラントや審美歯科という呼称も使えなくなりました。改正ごとに変化していく法律的なこともここでは学べます。
最新治療、顕微鏡治療、CAD/CAMシステムについて
テーマ④歯科顕微鏡治療の最前線
最先端治療の顕微鏡治療は、手探りでやっていた患部まで診ることが出来、よりきめ細かい診療が行えます。根幹に関しても、複雑な神経をはっきり把握できます。時間をかけてきちんとした治療を行うので自費診療になります。
テーマ⑤歯科医師の将来展望〜ジェネラリストとしての歯科医師と全身管理の大切さ〜
これからは、全てのことを1人で対処できる歯科医師が求められます。矯正もわかる、外科もわかる、被せ物もわかる、そして全身の事まで広く知識があって全ての診断ができる。全身管理をしながら歯科治療を行うためにも、スペシャリストだけではなく、ジェネラリストを目指す必要があると思っています。
テーマ⑥CAD/CAMシステムが臨床を変える〜自由診療と予防歯科への可能性〜
今後は、高度でより適合性が上がった口腔内の修復物を製作できるCAD/CAMを技工士がどんどん使用するように変化していきます。設備投資がまだ非常に高額ですが、次第に、そして急速に導入され始めると予測されます。カンファレンスでは、実際にCAD/CAMを展示するので、体感していただきたいと思っています。
これら最新医療のトピックスが多方面から揃ったこのカンファレンス、これだけわかれば歯科医院の運営に新しい風が吹き込めるという情報が満載です。
服部 敏 先生
医療法人社団登龍会 代々木デンタルクリニック 理事長
一般社団法人 日本顎顔面美容医療協会 会長
1995年 奥羽大学歯学部卒業 歯科医師免許取得
1999年 棚倉中央歯科医院開設(福島)
2005年 代々木デンタルクリニック開設(東京)
主な所属
日本アンチエイジング学会 認定医
日本臨床歯科補綴学会
日本歯科審美学会
日本レーザー歯学会
日本歯科用Nd:YAGレーザー学会
日本口腔外科学会
日本アンチエイジング歯科学会
東京青山歯科研究会(Good・Line)
歯科美容医療研究会
日本ボツリヌス治療学会
クリニックHP:http://www.m-y-w.com/
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