感染拡大防止のために　歯科クリニックでも初診のオンライン診療が解禁

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、厚生労働省は歯科でも初診からオンライン診療を認める特例を発表した。
厚労省は歯科診療をめぐっては、飛沫感染のリスクが高いとして、緊急性がない場合は治療を延期するよう呼びかけていたが、オンライン診療の導入により、痛み止めの薬が必要な患者が自宅から薬の処方を受けやすくすることなどを想定しているという。

過去にも厚労省は、歯科におけるオンライン診療の導入を検討していた。平成30年の『オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会』では、「歯科診療では、う蝕処置のように患者に直接行わなければならない処置が多いが、一方で、発達過程において正常な口腔機能獲得ができていない小児や、加齢などにより口腔機能が低下した高齢者に対する指導管理のニーズが高まっている」としながらも、「現実には、歯科医師がオンライン診療をする場合の取り扱いが不明確である」と指摘し、導入を見送っていた。
そのことからも、今回の対応は新型コロナの影響を鑑みた特例措置といえる。