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【開業医のコロナ対策 歯科医師・古畑梓先生】自治体や歯科医師会との連携の重要性
2020.04.24
緊急性がないと考えられる治療については診療を延期するように厚生労働省から事務連絡が出されている歯科治療ですが、診療がなくなるわけではありません。今回は古畑歯科医院副院長の古畑梓先生に、地域との連携やコロナウイルス感染予防対策についてお話しを伺いました。
地域医療を担う開業医として
———新型コロナウイルスによってクリニックにはどのような影響がありましたか?
大きく分けて二つあります。
まず、来院患者数の減少です。特に予防処置については緊急性を要さないので、こちらからも延期のご提案をしています。しかし、口腔内の清掃状態が良好だとインフルエンザウイルスの罹患率が下がるというデータも出ています。コロナウイルスにおいても同様の効果があると推測されますので、清掃状態の悪い患者さま、要介護や要支援認定を受けていらっしゃる患者さまには、ご家族やサポートしている方にケアをお願いしています。
意外な点としては、急患や初診の患者さまは増加傾向にあり、普段よりも観血的処置が多くなったという印象があります。今まで多忙で歯科を受診できなかった方や、痛みを我慢していた方などがこの機会にいらしているように感じます。加えて、初診を中止している大学病院や総合病院も増えてきていることも要因の一つと考えております。
次に、衛生用品の不足です。業界全体において、マスクやグローブ、エプロン、コップ、滅菌バッグ、アルコール製剤、ペーパータオル、他にも多岐に渡って入荷遅延が発生しています。多少の備蓄はあるので急場はしのげていますが、長期戦となると不安が募る先生方も多いのではないでしょうか。三月下旬からは、歯科医師会や自治体から備蓄されたN95マスクを含むサージカルマスクの配給がスタートしており、これはとても有り難かったです。医療メーカーや大使館からご寄付いただいた衛生用品も自治体を通して支給があり、地域医療の末端である開業医としての責任を改めて強く感じております。
自治体や歯科医師会との連携を大切に
———クリニックではどのような新型コロナウイルス対策を行っていますか?
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