コルギに小顔効果なし？！都が美容サロンに措置命令

韓国発の美容法“コルギ”。元々は血管やリンパを刺激して血流をアップさせることで、婦人科系の病気を改善させるための民間療法だった。しかし、小顔や美脚効果もあると話題を呼び、現在では美容法として確立され、多くの女性が施術を受けている。

今回、そのコルギの小顔効果に根拠はないとして、東京都は都内で美容サロンを経営する2つの会社に、景品表示法に基づき再発防止などを命じる措置命令を行った。

コルギは骨や筋肉に圧力をかけることで血流を上げ、骨を矯正するという施術。一般的には、リンパの詰まりが改善されるので、新陳代謝が上がり吹き出物が改善されたり、むくみがとれて顔が引き締まったりといった効果があると謳われている。今回、措置命令を受けた２社に対して、都が効果の根拠を示す資料を求めたところ、提出されたのは利用者の感想だけだったという。
都は医師などからも聞き取り調査を行ったが、いずれもマッサージによって頭蓋骨の大きさが変わることはないという結論に達した。

人によっては施術中にかなりの痛みを伴うとも言われているが、小顔効果があればこそ我慢ができるというもの。効果を裏付ける証拠がないと認定されてしまえば、それはただの“苦行”でしかない。

効果を偽った広告、医療の世界ではさらに厳しく取り締まられるのは知っての通りだろう。医療法の改正に伴い、根拠のない治療効果や、施術のビフォーアフター写真、体験談などの情報は厳しく取り締まられている。エステや医療クリニック経営者は、治療の宣伝には十分注意する必要がある。