子どもから大人まで。敏感肌にも使える スキンケア化粧品がロングセラー
2018.04.12
敏感肌でも安心して使えるクリニック専売化粧品。今回は、20年もの間、ロングセラーを続けているその秘密を探ってきた。
乾燥により発症・悪化するアトピー性皮膚炎。
症状改善のポイントは「保湿」
先進国における皮膚の代表的アレルギー性疾患であるアトピー性皮膚炎。乳幼児期には人口の10%を超えるほど多く、成人となっても有病率は5%を超える。そのなかなか改善しない症状の治療に、頭を悩ませている皮膚科医も多いのではないだろうか。
治療には、外用薬や内服薬の処方をはじめさまざまな方法があるが、日々のスキンケアをどうするかも大きな課題だ。アトピー性皮膚炎の患者の肌は極度に乾燥し、バリア機能が低下している。そのことがアレルギー症状をさらに悪化させるため、何より「保湿」が重要になるからだ。
馬の脊髄から抽出した天然のセラミドを
高濃度で配合したスキンケア化粧品を開発
アトピー性皮膚炎などの乾燥しやすい肌には、角質層の潤いを保つ角層細胞間脂質の一部の「セラミド」が異常に少ないことがわかっている。そのことに注目して開発されたのが、1929年に日本初のクリーム状石けん「ロゼット洗顔パスタ」を開発した化粧品メーカー・ロゼットが、長年の基礎研究と皮膚科専門医の指導のもとに開発したスキンケア化粧品『AKシリーズ』である。すでに、開発・発売から20年。最大の特徴は、健常な馬の脊髄から抽出した天然のセラミド「ウマスフィンゴ脂質」をふんだんに配合している点だ。
ロゼット 研究部によると、「馬のセラミドには、セラミドを補充するという作用の他に、セラミドの増加を促す作用もあるため、角質層の潤いとバリア機能を改善させる力が高い」のだという。セラミドには植物性のものもあるが、どちらかというと油より水に近いイメージで、人間の肌の潤いには不十分。やはり人間の肌には、動物性のセラミドがいいそうだ。過去には牛のセラミドを使っていた時期もあったが、狂牛病の問題が発生したため使用を中止。以来、馬のセラミドに特化している。
「ビジネス上は、牛のセラミドのほうが量をたくさん取れてよかったのですが…」と話すのは、ロゼット 特販部。馬のセラミドは取れる量が少ないため、単価が高い。入れれば入れるほど、商品の原価も上がる。そんな中にあって、『AKシリーズ』のローションには0.84%、クリームには0.5%もの馬のセラミドを配合。「馬のセラミドの配合量が非常に多い分、いかに効果が高いかを実感していただきたいですね」。
天然のセラミドを使っているから、
トラブルを抱えた肌でも安心して使える
この『AKシリーズ』では、馬のセラミドを高濃度で配合していることに加え、肌に均一にセラミドを行き渡らせるための技術的な工夫もしている。
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