今後の発展が注目される『オーソモレキュラー医学』①
2019.01.15
国際オーソモレキュラー第47回世界大会は、今後ますます注目がなされる分野として充実のプログラム、新しい知見を提示して大成功のうちに幕を閉じた。
もともとこの学会は50年近くの歴史を持っているがこれまで長らくカナダで開催されていた。しかし現会長の柳澤厚生先生の就任を経て、初のアジアでの開催となった。
世界一とも言われる急激な高齢化社会を迎える中で、多くの慢性疾患を予防、改善しようという動きが活発化している。オーソモレキュラーは時流に乗った「患者が求める医療」として大きな可能性を感じさせる分野である。
一般的な理解とその可能性
オーソモレキュラーはもともと欧米で始まり今では世界中に広がりを見せている。また、日本では雑誌やテレビなどメディアに取り上げられることも増えており、栄養士が書いた書籍がベストセラーになるなど関心も高い。
また、もともと日本では保険医療の充実の反動で予防意識の低い国民性と言われて久しいが、近年では筋トレを主とするダイエットジムの流行に始まり、低糖質高タンパクの食事メソッド、サプリメントの流行など「体の中をいかに改善してマネジメントするか」ということが国民的な関心事になっている背景もある。
特に、筋力を維持すること、食事に気をつけてバランスの良い健康的な生活を送ること、足りない栄養は外的な摂取で補うこと、これらはすでに一般にも十分に浸透した考え方になっている。
見た目のエイジングケアとの親和性
当編集部には多くの自費診療の導入を求める医師・クリニックから問い合わせが来る。特に外的なエイジング治療は最も人気がある。しかし一方で、近年では患者のほうが「外的なものと内的なものを合わせてエイジングケアを行う」要望が増えてきているという声を聞く。
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