ドクターズ・ライフ 皮膚科専門医 岩本麻奈先生 vol.2
2018.04.12
皮膚科医でありながら、コスメプロデューサー兼美容ジャーナリスト。最近では、悩める女性たちを救う数々の著書を世に送り出す岩本麻奈先生。常識に縛られない型破りなスタイル、底知れぬバイタリティーはどこから来るのか。華麗で波乱万丈な人生を語る。連載第2回。
#02 いつも異端だった下積み時代
やっとやりたいことを見つけたのに……
東京女子医科大学に入ってすぐに、美容や抗老化の分野に興味を持ちました。「わたしにはこれしかない!」という強い志ができ、皮膚科を専攻します。
でも、当時はまだまだ美容は邪道扱いで「美容がやりたい」と言うと、白い目で見られることが多かったんです。特に、女子医大に決定的に合わない先生がいて、美容への道を認めてもらえないだろうと感じたので、新天地を求めて、医局は父の母校である慶應義塾大学に入りました。
結果的にいうと、慶應でも美容への蔑視は変わらなかった。あるとき、教授に将来何がしたいのか聞かれたので、バカ正直に「美容の道を進みたいです」と答えたら、「そうか、じゃあまずは病理をたっぷりやってもらおう」と、顔を引きつらせながらおっしゃって。
その一件でわたしは完全に睨まれてしまいました。外から来た人間だったので、好き勝手いろいろと叩かれたものです。でも、美容や抗老化分野を目指していることが周りに知れ渡って、わたし自身は隠すことがなくなって逆に楽になりました。
それに、一緒に皮膚科をやっていた同僚の先生たちや女子医大の同窓生たちは、わたしを好意的に受け止めてくださいました。美容関係の案件があると話を回してくださったりして、それは本当に幸運でしたね。
引き寄せの法則じゃないですけれど、自分の主張をオープンにすると、叩かれることもあるけれど、チャンスが訪れることをそのときに実感しました。
“ヤンキー先生” の快進撃
医局を出たあと、済生会中央病院に数年勤務し、日野市立病院に移りました。髪の毛をだいぶ明るくして「ヤンキー先生」などと呼ばれるようになったのもその頃からです。
一人医局長だったものですから、あるとき、病院側から「皮膚科の売上を伸ばしたい」というお題が出て、そこで初めて「売上」について考えたんです。初めてですよ? 医者がいかに常識知らずか分かりますよね(笑)。
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