世界から遅れてしまった分野も取り戻していくためには、広い視野を持つことが重要 ~自費研フェスティバル2023 SPECIAL PROGRAM~
2023.11.13
SPECIAL PROGRAM
国際未来医療臨床医学会 代表理事 / 医療法人新美会 新垣形成外科 理事長
新垣 実 先生
自費研フェスティバル2023では、魅力的なコンテンツがたくさん用意されています。中でも毎年注目を集めているのがスペシャルセミナー。今年は新垣形成外科 理事長の新垣実先生のセッションがあります。セッションに先駆けて新垣先生にご自身が立ち上げた国際未来臨床医学の活動内容についてお話を伺いました。
自費研フェスティバルは、情報収集に最適なイベント
自費研フェスティバルは以前から知っていて2021年には医療大麻の話で登壇する予定でした。当時医療麻薬の問題を扱っているとき、周囲の医師仲間から「なぜ、そんな問題を扱うの?」と何度も言われ孤軍奮闘していましたので、自費研フェスティバルから依頼をいただいてすごくうれしかったですね。ただ、コロナウィルスの流行でフェスティバル自体が中止になったので、今回が初登壇です。自費研フェスティバルというのは、大学病院の医師や保健診療のみに携わっている臨床医の先生が全く知らない世界の医療情報が得られる有意義な場所だという印象を持っています。
今回のスペシャルセミナーでは、私たちが立ち上げた国際未来臨床医学会についてもお話しさせていただきます。この会の立ち上げのコアメンバーは5人で、それぞれ診療科は違いますが、メンバー全員が統合医療を実践して、現代の標準的的な治療では治療が困難ながんや認知症、生活習慣病などを完璧に治すことを目的に臨床を行ってきた医師です。もともとは「がん治療の揺りかごから墓場まで」、のようなことをするつもりだったのですが、今年の初め、たまたまラスベガスでCES(セス)という勉強会に参加して世界の進化を知りました。そこは、3年後の未来の見本市なのですが、世界の進化に愕然として「このままではいけない」と思いに駆られ会を立ち上げました。冠に「日本」とつけずに「国際」とつけたのは、海外の先生もどんどん講師として呼びたいという思いからです。
世界と日本の医療の相違点
日本の最先端の再生医療も、美容治療の保険外診療からがんの治療までやっているのですが、ただ、コロナで世界との交流が途絶えたこの3年間、世界は比較にならないほど進んでいました。特にそう感じたのがメッセンジャーRNAのワクチンです。メッセンジャーRNAはコロナウイルスの治療のためにできたものだと一般の方は思っているかもしれませんが、そもそもはがんを予防するために、研究が始まったものです。緊急事態でしたので海外のファイザーなどの大きな製薬会社が十分な検証する間もなくコロナワクチンを完成させましたが、そのことによりメッセンジャーRNAのがんワクチンの研究も進んだんですね。
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