1
「隠れアレルギー」の原因 食べ物と症状の因果関係を探る 遅延型フードアレルギー検査
2017.11.21
遅延型フードアレルギー検査とは、IgGという抗体が関係する反応をみる検査。従来のアレルギーに対する血液検査では特定できなかった「隠れアレルギー」を引き起こす食べ物と症状との因果関係が明らかになる。現在一般診療で行われている食物アレルギー検査に対する血液検査は、即時型アレルギー抗体(IgE抗体)を測定するもので、食べてすぐにじんま疹や喉のかゆみ、呼吸困難などの症状が現れるため、患者様自身が認識することができる。
でも、遅延型フードアレルギー検査は、遅延型アレルギー抗体(IgG抗体)によって起こる反応を調べるもので、その名のとおり食べた後6時間から24時間後、もしくは数日後に、体がゆっくり炎症を起こす遅延アレルギーが対象となる。
遅延型アレルギーの症状は、通常、アレルギーの症状とは考えられていないような下記のような不調が現れる。
消化器:過敏性腸症候群、ガスがたまる、便秘、下痢、吐き気
神経・精神:片頭痛、不安神経症、情動不安定、憂鬱、集中力不足
筋骨格:関節炎、関節痛、筋肉痛、だるさ
泌尿器:夜尿症、頻尿、尿意切迫
生殖器:膣のかゆみ、おりものの変化、月経前症候群、更年期様症状
呼吸器:喘息様症状、鼻汁、鼻閉、慢性咳、咽頭の違和感、蓄膿
循環器:不整脈、頻脈、高血圧、胸痛
皮膚:湿疹、アトピー性皮膚炎様湿疹、ニキビ
その他:慢性疲労、むくみ、めまい
このような不調は、食べ物に起因するとは自覚しにくい。関係症状は、半日から一日遅れて出る可能性があり、しかもヒスタミンという物質を介さないため、かゆみやじんましんの症状は。
ただしアレルギーとして、反応はしているため何らかの影響を起こしている可能性は否定できない。このような小さな慢性的な炎症が、さまざまな病変や疾患に結びついてくる可能性が大きく、病気や症状の原因がわからないときには調べられている。
血液検査では特定できないアレルギー抗原を探し出す
実際の遅延型フードアレルギー検査は、少量の血液で96種類のフードアレルギーの分析を行なう。従来のアレルギーに対する血液検査では特定できなかった食べ物と症状との因果関係を明らかにすることが可能。
自費研カタログ関連商品
自費研カタログ関連商品はありません
Clipを上書きしてもよろしいですか?