『国内初の第一種取得クリニックを目指して 臨床と研究の両輪で行う幹細胞治療』 M再生クリニック 院長 飯塚 翠先生
2020.10.09
ますます注目度が高まる再生医療。第二種に該当しハードルが高いと思われる幹細胞治療も、導入するクリニックは次第に増えつつあるという。クリニック内にCPC(細胞培養加工施設)を持ち、幹細胞治療の臨床のみならず研究も行っているというM再生クリニック。院長の飯塚翠先生が語る、幹細胞が持つ効果やクリニックにCPCを併設する理由とは…。
幹細胞が持つ2つの能力
———そもそも幹細胞とはどのようなものでしょうか。
ヒトの体には約37兆個の細胞があり、その内約200億個の細胞は毎日死んで、新しい細胞に生まれ変わっています。この細胞の再生に不可欠なのが幹細胞であり、幹細胞治療とは老化等によって損傷した臓器や組織の機能を修復する事を目的とした治療法なのです。
幹細胞には大きく2つの能力があることが分かっています。
ひとつ目は「自己複製能」と呼ばれる、自分とまったく同じコピー細胞を大量に作ることができる能力。そしてもうひとつが、ヒトの体にある様々なタイプの細胞(脳細胞や皮膚細胞など)に変化することができる「多分化能」という能力です。
これらの能力を駆使することで損傷した臓器や組織の機能を再生することが出来るため、様々な疾患に応用できるのではないかと期待が寄せられているのです。
さらにこの2つの能力以外にも、幹細胞は「ホーミング作用」という性質も持ち合わせています。体が損傷すると、そこから炎症性の成分(サイトカイン)が発生します。すると、それに誘われる形で、幹細胞は損傷部位に集結。この誘導集結システムを「ホーミング作用」と呼ぶのですが、これにより集まった幹細胞が、上の二つの能力を使って損傷した組織の修復や改善を行うと考えられているのです。
疼痛緩和に高い効果を発揮する幹細胞治療
———M再生クリニックでは、幹細胞を活用してどのような治療を提供しているのでしょうか。
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