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シワや多汗症だけじゃない! ボツリヌスで花粉症が治る!?

シワや多汗症だけじゃない! ボツリヌスで花粉症が治る!?

2017.11.15

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今や日本人の20%以上が発症し、“国民病”とも言うべき花粉症は、植物の花粉が原因となり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの不快なアレルギー症状を引き起こす疾患である。春のスギやヒノキが有名だが、花粉は1年を通して飛散しており、夏にはハルガヤやカモガヤといったイネ科植物が、秋にはブタクサやヨモギなどのキク科植物が、花粉症を引き起こしている。

現在のところ、この花粉症を完全に治す薬はない。マスクで花粉を防御しつつ、「抗ヒスタミン薬」などの内服薬で症状を軽くするのが主な治療法となる。しかし、内服薬による治療には副作用の問題も多い。服用した人の多くが、眠気やだるさ、集中力や判断力の低下を訴えているのだ。

そんな中、新たな治療法として注目されているのが、「花粉症のボツリヌス治療」である。

神経伝達をブロックし、花粉症の不快症状を軽減

ボツリヌス(ボツリヌストキシン)とは、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種。神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑えて、神経の伝達をブロックする作用を持つ。筋肉の緊張をやわらげる弛緩作用があるため、以前から顔面神経麻痺や眼瞼痙攣の治療に使われていたが、十数年前から美容医療の分野にも取り入れられ、表情ジワの改善などに応用されるようになった。さらに、ボツリヌスのアセチルコリン分泌の抑制による神経伝達ブロック作用は、汗腺にも有効であるため、ボツリヌスは手足やワキの多汗症治療にも用いられている。

そのボツリヌスを鼻腔に滴下し、鼻の粘膜に浸透させることで花粉症の改善を図ろうというのが、「花粉症のボツリヌス治療」だ。

花粉が鼻の粘膜に付着すると、副交感神経が刺激され、神経の末端からアセチルコリンが分泌される。適量である場合はいいが、過剰に分泌されると、鼻炎の不快症状を引き起こす。この不快症状を、アセチルコリンの分泌を抑えることで軽減させるのが、「花粉症のボツリヌス治療」というわけだ。

治療時間は10分程度。早ければ効果は数十分後から

治療は、鼻腔にボツリヌスを滴下後、約10分間、横になって鼻の粘膜に浸透させるだけ。鼻粘膜の副交感神経の興奮を抑えることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった花粉症の不快症状を抑える。即効性が非常に高く、効果は数十分から数時間で現れ始める。

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