『ポストコロナを見据えて いま点滴療法を学ぶべき理由』 点滴療法研究会 会長・柳澤厚生先生
2021.01.20
その適応の広さと導入のハードルの低さから、様々な科目のクリニックで新規導入が進む“点滴療法”。この療法を広めることで、ひとりでも多くの患者の健康に貢献し、新しい医療分野を確立しようと活動を行っているのが「点滴療法研究会」です。会長の柳澤厚生先生に、研究会の掲げる理念やご活動について教えていただきました。
時代のニーズを捉えた結果、会員数は半年で200人に
———研究会の発足経緯を教えてください。
点滴療法研究会の歴史は、2006年に私がアメリカでマイヤーズカクテルと出会ったことから始まります。当時の私は、鎌倉でクリニックを開業したばかりだったのですが、診療メニューは覚えたてのマイヤーズカクテルとキレーション療法をメインとしておりました。患者様に治療を提供していると非常に良い結果を得ることができましたので、それを皆様にお伝えしたいと思い、試しにセミナーを開いてみることにしたのです。
セミナーは、たまたま私が空いていた土曜日の15時に設定して、ひと月前くらいからアナウンスを始めました。多くのクリニックが土曜日に診察をしておりますし、正直なところ20人くらい来ればいいかなと思っていたのですが、当日50人もの方に来ていただいて、とても驚いたのを覚えています。私が思っている以上に、医師の先生方は点滴療法に興味があるのだなということを実感しました。それならば、せっかく私が海外で学んだ知識をひとりでも多くの方に知っていただきたい、良い治療は広めなければならない、と思ったため、研究会を立ち上げたのです。それが今の点滴療法研究会です。
その後、高濃度ビタミンC点滴療法についての講演も行うようになり、研究会の設立から半年ほどで会員が200人にまで増え、今では800人強の先生方に所属していただくまでに成長しました。正直なところ、初めはそこまでの需要があるとは思っていませんでしたので、今の状況には私自身が一番驚いています。
———研究会ではどのような活動が行われているのでしょうか。
研究会では医師・歯科医師・獣医師の先生方に向けて、年間20近くのセミナーを開催しています。点滴療法を新たに始める先生に向けたセミナーはもちろん、アンチエイジングなどの目的別の手法や各種点滴の応用法など、より実践的なセミナーもご用意しています。歯科医師向けのセミナーもございますので、幅広い分野の先生にご参加いただければと思います。
セミナーでは、参加者の皆様との活発な意見交換が行われます。先日のWEB開催のセミナーでは、15分を予定していた質疑応答に60件近くの質問が来て、急遽1時間以上も質疑応答に時間を延長しました。それでもほとんどの先生方が、最後まで残って聞いてくださり、参加者の先生方の勉強熱心さには私の方が驚かされます。
また、講演には積極的に海外から講師をお招きしています。特にアメリカでは点滴療法が盛んにおこなわれており、日本よりも症例数も多く経験値も高いので、現地のエキスパートの先生から最新の研究結果や情報を教えていただきます。そういった先進的な情報を収集することができるのも研究会の強みです。今後も、そうした国際的なネットワークを強めていければと考えています。
研究会で学べる療法は10種類以上
———研究会ではどのような種類の療法が学べるのでしょうか。
アメリカ統合医療業界で定番となっている、ビタミンやミネラルを注入する「マイヤーズカクテル」、キレーション療法やグルタチオン点滴、アルファリポ酸点滴、プラセンタ療法、幹細胞培養上清療法など、多くの点滴療法についての情報を、会員の皆様に提供しています。もちろん「高濃度ビタミンC点滴療法」についても学ぶことが出来ますし、点滴から派生して栄養療法やホルモン療法など、様々な自由診療について触れることが可能です。これらの治療に少しでも興味をお持ちの先生には、お気軽にご参加いただければと思います。
聞いた翌日から実践できるセミナーを目指して
———先生が高濃度ビタミンC点滴を知ったきっかけを教えてください。
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