無駄打ちしない させない腟ヒアル
2024.03.19
「Cutting Edge ~ Filler Symposium & Live Injection ~」では、8名の先生が登壇します。
『無駄打ちしない させない腟ヒアル』と題して、LIVE Injectionに登壇する宮本 亜希子(みやもと あきこ)先生。
宮本先生は、産婦人科専門医や日本女性心身医学会更年期指導士として、医療的なケアだけではなく精神面のケアにも専門性を発揮しています。
そんな宮本先生に、Cutting Edgeで手掛ける施術について伺いました。
■Cutting Edge登壇にあたって
私は元々産婦人科医で、一般婦人科や、周産期医療、(かつては自由診療でしたが)不妊治療など、基本的には保険診療に携わってきました。
けれども、「女性が一生を楽しく生きるためのお手伝いをするには、保険だけじゃ無理だな」と。
そこで、ここ数年自由診療も勉強させていただいています。
保険診療だけだと、Cutting Edgeのようなイベントはないので、凄く面白いと思いますし、こうした機会に立たせていただけるのはとても楽しみです。
婦人科形成は場所が場所なので、見せてくださる患者さまやモニターさんもあまり居ないですし、凄くデリケートで気を使う部分なんです。
今回は、私の知人が協力してくれることになり、彼女にとても感謝しています。
■「腟ヒアル」とは
「腟ヒアル」は、ヒアルロン酸を腟壁に注入する治療です。
尿漏れに関していうと、標準治療が確立されていますので、第1の選択肢ではないと思います。
腟ヒアルは、感度をあげたいとか、性生活の満足度をあげたいとか、緩みが気になる方、名器になりたい方に良い治療法です。
女性ホルモンは腟をふかふかにしたり潤いを保ったり自浄作用があるのですが、更年期以降になるり、女性ホルモンの分泌量がさがると、腟が委縮してペラペラになったり乾燥したりします。
その上腟炎になりやすくなったり痛かったりするので、そうした方も来院します。
20代や30代の出産を経験したことがない方から、50代くらいの方まで幅広いニーズのある治療法です。
■幅広い知識が求められる専門性の高い分野
腟ヒアルを手掛けるのであれば、「女性がどこが気持ち良いのか」だけではなく、「男性は何が気持ち良くて、女性のどこがどうなっていると気持ち良いのか」をまず理解する必要があります。
それと、解剖学的な所の知見は必要ですよね。
あと、性生活の満足度がさがる原因のひとつに「年齢による女性ホルモンの変化」があるので、女性の生涯を通した内分泌系の変化に関する知識もあった方が良いです。
さらに、施術を行ってよくなるパターンもありますが、メンタル面もとても大事なのでそちらの勉強もをしておいた方が良いです。
腟ヒアルは、幅広い知識が求められる専門性の高い分野なのです。
私は常々「良い意味でエロい人」が、腟ヒアルを手掛けた方が良いとすすめています。
この場合の「エロい人」というのは、経験や共感は勿論なんですが、根は真面目だけれども「そういうこともあるよね」とか言える人。
例えば、パートナーが定まっていない人に対して、「そんなの良くないよ、自分を大事にしな」とか言う人ではなく、「色々あるよね、男女のことは」みたいな寛容な人が向いているなと。
あと、自傷行為のように性行為をしている人は世の中にたくさんいて性行為って温もりを感じたり、求められているような気持ちになったりしやすいので。
リストカットをするように性行為をする。
「生きているんだ」という実感を得たかったり、「自分は必要とされている」と承認欲求を満たしたくてたくさんの性行為をして、自分の中でバランスをとって生きている人がいるんです。
そんな人から、話を聞いてあげる訳でもなく、それを取り上げて「もっと大事にしなよ」とだけ言うのは違うと思うんです。
その人たちは、今はそれがないと生きていけないので、例えばタバコと一緒だと思うんです。
タバコを取りあげたら凄くストレスになるけど、その人たちはいまそれが必要で、そこから抜け出してそれが必要なくなった時に、その行いが原因で望まない妊娠をしたり、性感染症や子宮頸がん、不妊症にならないようにしてあげながら話を聞いて、今この人には何が必要か、を考えるのが本当に私たちがやるべきことだと思います。
性に関するどんなお話でも否定するのはダメなんです。せっかく意を決してお話してくれたのにそれ以上相談する気がなくなってしまうので…。
■女の人が幸せになるなら、どっちを使っても良い
私は、腟ヒアルだけではなく、デバイスや小陰唇縮小など婦人科形成手術も手掛けています。
日本は先進国ではありますが、まだジェンダーギャップ指数が凄く低くて。女性に生まれたけれども、「男の子は良いな」とか、「来世は男性に生まれたいな」と考えている女性は沢山いると思うんです。でも、そんな日本に生まれちゃったけれども、「女性に生まれて楽しいな」と思ってもらいたい。
「女性が女性でいることを一生楽しめる人生を送るお手伝い」をしたいんです。
「妊娠出産したい」とか、「月経痛に悩んでいる」とか、「PMSに悩んでいる」とかだけでなく、「もっと気持ちのいい性行為がしたい」とか、「性交痛が辛い」とか「忘れられない名器になりたい」とか、どんな悩みにも寄り添っていきたいんです。
女性の人生を一生通してさまざまなお悩みをみていくのであれば、産婦人科の知識は勿論必要ですが、それ以上に保険診療のみだとやれないこともたくさんあることに気づきました。
デバイス治療もとてもいい治療なのに保険適応でないものも多いですし、ヒアルロン酸も良い治療ではありますが保険適応外です。産婦人科の先生の中にはこれらの自由診療に抵抗を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、安全かつ効果的な治療もたくさんありますし、柔軟に対応していきたいと私は思います。「女の人が幸せになるなら、保険診療と自由診療どちらも使えば良い」と私は考えています。
■「自分が挿れたい」と思う腟を作る
腟ヒアルを手掛けるにあたって、危ないことはしないでほしいですし、量や解剖、注入部位を正しく理解していただきたいと思います。変な人って思われるかもしれませんが、私は「自分が挿れたい」と思う腟を作るんです。
愛情を持って「良い腟を作りたいな」と思うと、そこまで無茶苦茶な量を入れたりしなくなると思うんです。
「こうしよう」とか「ああしよう」と、ちゃんと思い描いて注入を行うのがいいと思います。LIVE injectionではそこも見ていただきたいですね。
宮本先生のインタビュー全編は下記で視聴可能です。
【自費研VIDEO】
宮本亜希子 先生|Cutting Edge登壇にあたって
宮本先生は、産婦人科専門医や日本女性心身医学会更年期指導士として、医療的なケアだけではなく精神面のケアにも専門性を発揮しています。そんな宮本先生に、Cutting Edgeで手掛ける施術について伺いました。
是非、ご覧ください。
開催概要
◆開催日時:
2024年3月24日(日) 10時~19時50分
※LIVE injection、VIDEO injectionなどのプログラム8本、終了後軽食をともなうGALA PARTYを予定しております。
※途中退席可
◆会場:
東京ポートシティ竹芝 ポートホール
◆主催/運営事務局:
一般社団法人日本顎顔面美容医療協会/自費研株式会社
◆対象者:
医師・歯科医師・研修医・コメディカル
◆参加費用:
医師・歯科医師:50,000円
研修医・コメディカル:20,000円
◆お申込み:
このページに関するお問い合わせは自費研事務局までお願いします。 お問い合わせはこちら
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