タトゥー除去の希望が急増。 レーザーが粒子レベルで破壊 今や消せない“色”はなし!?
2017.11.15
結婚、就職、出産、入学等の人生のイベントに合わせて、若気の至りで入れたタトゥーを除去したいという患者が増えている。温泉やプールなどでは入場が難しいところが多く、生活面でも不便な点が多い。ファッションとして気楽に入れたものの、やはり社会ではまだまだ「不良」のレッテルを貼られてしまうケースが多いのかも知れない。しかし、医師としてもやはり、その場ですぐに消すことは不可能。なんとか患者の希望を叶えてあげたいとは思うのだが…。
まず、すでに治療として行われている方も多いと思うが、タトゥーや刺青の除去には
●切除法:タトゥーが入った皮膚を切り取り、周囲の皮膚を縫って縮める方法
●植皮法:タトゥーの部分の皮膚を切り取るか削り取ってしまい、太ももなど別の部位から皮膚を移植する方法
●削皮法:皮膚に刻まれた墨を削り取る方法
の3つがあった。
従来、傷跡を残さずにタトゥーを除去するのは絶対に不可能とされていて、その理由は基底層やそれよりも深い部分に傷がつくと必ず傷跡が残ってしまうということが皮膚科・美容皮膚科をはじめ、形成外科・美容外科が持つ共通の見解であった。
しかし、近年はそのような傷跡を残さずタトゥーが除去できると、レーザーによる治療に人気が集まっている。YaGレーザー、スペクトラレーザー、Qスイッチ ルビーレーザー等の機器で数回の治療が必要となるが、傷や出血を伴わず、炎症も軽度で済むことが上記の手術に比べての患者とクリニック両方にとってのメリットとなっている。さらに、レーザー光線はX線と異なり、赤外線・可視光線領域の波長の光であるため、安全性が高く、輪ゴムをはじいた程度の痛みといわれている。
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