治療の質を極めるために、選んだのは「ミニマム開業」というカタチ
2026.05.12
治療の質を極めるために、選んだのは「ミニマム開業」というカタチ
UP CLINIC 院長/美容外科医、美容後遺症診療医 朝日林太郎先生
美容外科医、美容後遺症診療医として、日本医科大学、 SBC 新宿院、WOMクリニックほか、計16院の日本全国の病院やクリニックで診療を行う朝日林太郎先生。学会への登壇も多く、患者のみならず医師からの信頼も厚い朝日先生が、これまでの実績を礎に開業することになりました。開業の形態は新たな潮流となりえる「ミニマム開業」とのこと。この形態の開業を選んだ理由、そして開業にかける思いを伺いました。
患者さんが自分にわかりやすくアクセスできる拠点としての開業
私の働き方は一つのクリニックに拠点を置くのではなく、全国の複数のクリニックに所属する形をとっています。やりがいは大きく充実した生活でしたので開業は頭にありませんでした。ですが、拠点が複数あることで不便をかけることがあり、特に手術を受けた患者さんが不安に思うことがあっても、すぐに対応ができないことを申し訳なく思っていました。もちろん、いつ、どの医師でも対処できるよう事前準備はしていますが、やはりまずは自分に相談して欲しい気持ちがあります。そこで患者さんが自分にわかりやすくアクセスできるよう開業を決めました。勤務医から開業するのは、通常ならば結構大きなシフト変更ですが、勤務医の延長としての開業を考え「ミニマム開業」に行きつきました。
ミニマム開業で、患者さんが安心できる環境を提供
ミニマムの名の通り、診察だけできるような小さな規模の開業で、治療した患者さんへのフォローアップと、受診を考えてくれた患者さんへの入り口になるようなクリニックにしたいと考えています。これまで勤務していたクリニックへの勤務は続けますので、手術をする際には、今勤務している設備の整ったクリニックに案内できます。手術後は、それぞれのクリニックの出勤日を待つことなくフォローアップに来ていただけます。実は住居もテナントの上階のマンションへ引っ越す予定なので、昭和の診療所スタイルで、患者さんが少しでも安心できる環境を整えるつもりです。これまで治療に来ていただいていた患者さんにとっても、自分へのアクセスがスムーズになる点はメリットに感じていただけるのではないでしょうか。
刺激を受けた韓国の美容クリニック
近年は、韓国に旅行がてら美容治療を受けに行く方が大変増えています。海外で美容医療を受ける行為は、リスクを内包していますので、慎重な判断が必要ですが、韓国のクリニックには何か惹かれる魅力があるのも確かです。実際に韓国へクリニック見学に行った際、画一的ではなく院長のカラーやセンスが随所に溢れ、洗練されて空気感が良く、それも開業への刺激になりました。
私のクリニックは、信頼できる内装コーディネーターの方と相談しながら、患者さんにとって、そして自分にとっても居心地のいい空間になるよう試行錯誤しています。基本的に広告は出していませんので、自分のところへ来院してくださる患者さんは、私が発信したものを見て、共感や関心を持って来てくだる方ばかりです。そのため、治療内容、治療結果はもちろん、費用の面でも雰囲気の面でも安心できるクリニックとしてトータルで満足していただけるような治療を提供します。
治療の質を徹底的に高めるために
現在もこれまでと変わらず、大手の美容外科にも、大ベテランで経験豊富な院長のクリニックにも、新進気鋭のクリニックにも勤務していますし、大学病院では美容後遺症も診察しています。どの院もそれぞれの役割と思いがあります。その中で課題を見つけ、歯車を合わせるのが自分の使命であると思っていますし、それぞれの強みを融合させて美容業界だけでなく、形成外科全体が良い方向へ行く一助になればうれしく思います。そのためには人や情報をうまくコネクトさせていくことを取り組まないといけない。そんな中で得た視点から、私はミニマムな開業を選択しましたが、その選択は今勤めているクリニックにも、医師の立場にとっても、プラスになる方法だと思っています。
開業するクリニックは、規模的に医師やスタッフを大きく抱えるわけではありませんので、リスクは少ないものの大きく儲けるようなことはできません。ただ、売り上げや組織を動かす労力にウエイト置かずに治療の質や手術を徹底的に極めたいと思うと、この形態が最適解になる自信があります。
また、今は所属するクリニック全てで、とてもいい環境で働かせていただいていますが、長期的には、所属先との方向性にずれが生じる日が来るかもしれません。そのときに、無理に続けるのではなく、自分のコントロール下で仕事ができる環境を持っていることは、将来的にプラスになるはずです。だからこそ、貯金を高級車や高級腕時計に使うのではなく、自分の拠点に使う方が圧倒的に有意義だと思いました。
開業を考える医師へのメッセージ
ミニマム開業に興味をお持ちの先生には、今回の開業で得た、気づきや経験は何でも共有したいと思います。
ただ、やはり開業するのは、基本的には美容外科医としてのパワーがあってやるべきことです。若くして開業をお考えの先生には、焦らずまずはしっかり美容外科医としてのパワーをつけてから次の一歩を考えても遅くないと伝えたいです。直美で大きな報酬を得ている先生を見ると焦る気持ちが出るかもしれませんが、広告やインフルエンサーを使って成功するのは本質的な成功とはいえません。どんなに小さな組織でも、自分の結果を求めて患者さんが来てくれる、自分が治療した患者さんが幸せになって、社会で何かの結果を出す、そのようなことが美容外科医の本質的な価値だと思います。
美容医療業界が社会にとってより価値ある存在へ成長していくために、私自身も医師として治療の質を極め、成長し続けることを大切にしていきたいと思います。
UP CLINIC 院長
美容外科医、美容後遺症診療医
朝日 林太郎 先生
日本医医科大学形成外科学講座 非常勤講師/自治医科大学形成外科 非常勤講師/日本形成外科学会 専門医、指導医/日本美容外科学会(JSAPS) 正会員、評議員/医学博士
2009年3月 三重大学医学部卒業
2011年4月 日本医科大学形成外科入局
2020年3月 自治医科大学大学院修了
2020年4月 日本医科大学 顔と心と体の美容医学講座(社会連携講座) 講師
2020年9月 自治医科大学形成外科 非常勤講師 兼任
2024年4月 日本医科大学形成外科学講座 非常勤講師 兼任
2026年5月 UP CLINIC 開院
■ UP CLINIC:https://upclinic.jp/
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