
BIOPHARMA KOREA、日本での新たな挑戦
2025.05.09
美容医薬品から世界へ。“信頼”で築くBIOPHARMA KOREAのグローバル戦略
2001年に創業し、抗生剤や治療薬などの専門医薬品ビジネスからスタートしたBIOPHARMA KOREA。2015年からは美容医薬品分野にも本格参入し、現在では韓国国内外で急成長を遂げる企業の一つとして注目されています。今回はCEOであるSANG UK LEE氏に、日本市場でのチャレンジやビジョンについて語っていただきました。
― SANG UK LEE代表の自己紹介をお願いいたします。
私は父親が医師、母親が薬剤師を生業としており、親族には合計5人医師がいる環境で育ってきました。そんな中でも私は韓国の大手企業に勤めていたのですが、両親の勧めもありBIOPHARMA KOREAを起業しました。育ってきた環境や、親族のネットワークを活用して良い医師とつながり、KOLドクターから良い製品を効果的に発信してもらえると考えたのです。これは個人的なエピソードですが、まだ企業勤めをしていた頃、大きな交通事故を経験しました。怪我をした各部位のプロフェッショナルに手術を依頼し、計6回の手術を受けたのですが、それと同様に美容医療でも各治療におけるプロフェッショナルからの発信が重要であると考えています。
― BIOPHARMA KOREA 社の事業内容、会社のミッション・ビジョンについてお聞かせください。また、韓国美容医療市場における役割について教えてください。
BIOPHARMA KOREAは現在、ヒアルロン酸製剤やトキシン製剤などの美容医薬品を中心に、韓国および海外市場で販売を行っています。また、治療用専門医薬品も取り扱っております。BIOPHARMA KOREAは2001年から治療用専門医薬品の販売をはじめ、2015年から美容医薬品の取扱いを始めました。現在、韓国有名チェーンクリニックのリエンジャンクリニックやミソアイクリニックなどのクリニックとも協業しています。
私たちが大切にしているのは、「信頼できる製品と、信頼できるネットワーク」。BIOPHARMA KOREAでは、MFDS(旧KFDA:(韓国食品医薬品安全庁)の認可を受けた製品を多く取り扱っており、安全性と品質の保証は徹底しています。
― 韓国での販売実績や主な輸出先について教えてください。
韓国国内での売上は月に約1億円、海外輸出では月5億円を超えています。輸出先はアメリカ、タイ、インドネシア、トルコ、イギリス、そして日本。特に日本は2024年2月に正式に進出して以来、最も大きな売上を記録している重要な市場になっています。
― 日本進出を決めたきっかけと、そこに込めた想いとは?
日本へ進出しようと考えたのは、韓国で有名な歯科医師の紹介で2013年末ごろに日本に来て、日本のクリニックの状況を実際に見聞きしたことがきっかけです。そこで韓国の安心で安全な良い製品を日本でさらに広めるチャンスがあると実感しました。そこから準備をし、2024年から日本の医薬品輸入代理店を通して販売を始めました。日本に進出を始めた時には日本には知り合いが全くいなかったので、とても不安ではありましたが、日本の代理店の方々のおかげで急速に成長しています。
― 現在日本での人気製品、そして他国との違いや課題について教えてください。
現在、日本市場で最も人気なのは「ボツラックス」や自社ブランドのトキシン製剤「ROSETOX」と、スキンブースター「リジュラン」です。特に「ROSETOX」は日本での人気が大きいです。他国もほとんど同じような状況ではありますが、リジュランは韓国国内でも供給が追いつかないほど需要があります。
一方で、日本では未承認製品の広告制限が非常に厳しく、それは安全性の面では良いことではありますが、積極的なプロモーションが難しいのが現状です。より効率的に製品の安全性や効能を伝えていけるのかが課題になってくると予想しています。
今日本で流通している製品に加え、さらに良いものも韓国にはたくさんありますが、まだその情報が行き届いていないとも感じています。今後はセミナーや学術会を通じて、医師の皆様へ製品の魅力と正しい知識を届ける活動を強化していきたいと考えています。
― 製品導入後のサポートやトレーニング体制など、使用時の安心感についてはどのように提供する予定でしょうか。
日本国内でのウェビナーやハンズオンセミナーに加えて、日本の医師を韓国にお招きし、現地のクリニックで実際の症例を交えたセミナーやカデバスキンセミナーも実施予定です。導入後の不安を解消し、安心してお使いいただける環境を整えていきます。
― 今後の日本市場でのチャレンジや展望を教えてください。
今後は、スキンブースター市場の拡大に着目しています。韓国ではすでにリジュランやジュベルックなどの製品が大きなシェアを獲得しており、この流れは日本にも波及すると見ています。また、自社で原料を扱うフィラー工場の買収も視野に入れており、優れたフィラー製品の自社開発にも注力する予定です。
さらに、2025年にはレーザー機器分野にも参入予定です。特に日本では消耗品のコストが高いため、そこを改善できる機器を展開し、トータルでの美容医療ソリューションを提供していきたいと考えています。
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