
「TO BE THE BEST 知の旅に終わりなし」第113回日本美容外科学会開催2025年5月28日(水)〜30日(金)
2024.10.23
JSAS(日本美容外科学会 Japan Society of Aesthetic Surgery)は、1966年に美容外科に関する研究並びに科学的知識及び技術の普及発達を目的に結成されました。第113回学術集会では、リッツ美容外科東京院の廣比利次先生が会長を務め、2025年5月28日(水)〜30日(金)、The Okura Tokyoにて開催されます。魅力的なプログラムが揃った第113回学術集会について、また美容医療の現状について会長である廣比先生にお話を伺いました。
満を侍して、学会長に就任
この度、私はJSASの第113回学術集会の会長に就任いたしました。実は10年ほど前からお話をいただいていたのですが、やるからには完璧に役割を果たしたかったので、私自身の準備が整っていないという理由でお断りしておりました。今回は美容外科医として30年間、様々な経験を生かしてJSASのお役に立てると思い、重責である会長をお受けした次第です。私は、JSASとJSAPS(一般社団法人 日本美容外科学会 Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)の両学会に人脈がありますので、その点でも本学術集会のお役に立てるのではないかと自負しています。
テーマ:「TO BE THE BEST 知の旅に終わりなし」
第113回の美容外科学会は、「TO BE THE BEST 知の旅に終わりなし」というテーマを掲げ、日程はJSASでは初の3日間開催とし、プログラムは大変充実しております。 ライブサージャリーを担当してくださる先生方は、眼瞼下垂は札幌蘇春堂形成外科の野平久仁彦先生とバストの総合医療で名高いナグモクリニックの南雲吉則先生です。また患者様方から絶大な人気を誇る福澤見菜子先生にはスレッドリフトを担当としていただきます。海外招待講演ではアメリカからSteven Fagien先生をはじめ、韓国、台湾から著名な先生方を招待します。また手術手技の実践を学ぶのに最適なビデオレクチャーは、14名の国内のトップクラスの先生方に講演していただきます。文化人講演として、青山学院大学陸上部の原晋監督と、ホリエモンこと堀江貴文さんに興味深いお話を聞けると思います。
一卵性双生児モニター企画
本学術集会の最大の目玉企画は、一卵性双生児の患者さんの治療を2チームで別々に行うことです。外科部門、皮膚科部門とそれぞれ一卵性双生児の患者さんにモニターになっていただきました。外科部門のモニターでは骨格、目、鼻など顔全体に外科的複合治療を施しております。すでに治療は始まっております。もう1組の皮膚科部門のモニターでは、フィラー、スレッドリフト、シミ取り、肌の若返りなどの非外科的治療を受けていただきます。当日はこの2組の双子モニターにはステージ上登壇していただき、担当医師たちにより治療方法などを詳しく解説していただきます。 担当ドクターですが、外科部門では、Aチーム(私+池本繁弘先生)とBチーム(福田慶三先生+菅原康志先生)がそれぞれの技を競い合います。皮膚科部門では、フィラー治療は岩城佳津美先生、皮膚科の総合的治療は湘南美容外科の西川礼華先生に担当してもらいますが、こちらもすでに治療は進行中です。私自身も大変興味深く、学会新聞でも告知しているのですがかなり注目が集まっています。当日は2組の双子モニターがどのような変身を遂げているのか?とても楽しみです。
JSAPSとのコラボレーション
日本美容外科学会という同名の学会が2つあります。JSAPSは大学病院の形成外科に所属する職人気質の医師も数多くいます。一方、JSASは開業医を中心にビジネスにも長けた華やかな医師が多いのが特徴です。約30年におよび両学会で活動してきた私としては、JSASの良さを継承しながら、2つの学会をうまく融合させた学術集会にしたいと考えています。そのため本学術集会では、JSAPSからも多くの先生方にご講演をお願いしていますので、アカデミックな雰囲気が加速されるものと思います。 本学術集会では、美容皮膚科系のプログラムでも興味深い企画が目白押しです。私の不得手である皮膚科系セッションに関しては、副会長である西川礼華先生に企画から人選まですべてお任せしました。海外セッションでは世界的に著名な先生方の講演やライブが見られます。 また学術集会においては、演者の発表が最重要であることは間違いないのですが、本学会では座長にも特にこだわって選出させていただきました。会場からの質問はスマホを通じて適宜座長席のモニターに表示されますので、すべてのセッションで白熱した議論が行われることを期待しております。また聴講したいプログラムが重ならないよう、第一会場は外科中心に、第二会場は皮膚科中心に、第三会場は混合にしています。参加される先生方にとってできるだけ興味のあるセッションをプログラムの重なりによって見逃さないよう配慮いたしました。
JSASから参加者へのお願い
JSASには、医師以外の医療関係従事者に広く門戸を開放するという理念があります。そのため医師、歯科医師の以外にも看護師、受付スタッフ、国内外の医療関係の業者さんなど幅広い参加者がおり、他の学会に比べて華やかさもあります。その反面、学会というものルールを認識していない参加者も散見されるため、マナーがよろしくないという問題点もありました。 例えば、美容系学会では患者様のプライバシーの観点から発表スライドの症例の写真を撮ることは禁止されています。他科では発表の録画・録音はあまり注意されることはないのですが、患者様の肖像権の取り扱いに厳重に注意する必要があります。 第113回学術集会を開催するにあたり、私が依頼したシンポジスト、パネリストなどの演者の先生々からスライドの盗撮を危惧されていることがひしひしと伝わってきました。対策として各会場にはガードマンを配置して、見回りを強化して盗撮を徹底的に防止します。これまで通りJSASの良い面は維持しながらも、現時点での最大の問題点はクリアにするつもりです。
昨今の美容医療への危機意識
昨今の美容医療全体の課題として、初期臨床研修を終えたばかりの3年目から美容医療に進む医師が一気に増えています。時代の流れで仕方がない部分もありますが、経験の少ない医師が増える分当然トラブルも増えます。そのことにより美容医療全体の評価、信頼を落とすことにつながりますので、現状を大変危惧しています。理想を言えば、5年間ほどは大学病院、総合病院などで医師としての基本を学んでいただき、その次の段階で美容外科に進んでほしいと思っています。逆に言うと、この基本を学んでいないドクターはその先よほど努力をしていかない限り、外科医としてなかなか伸びていかないことを肝に銘じてもらいたいと思っています。 最後になりますが、第113回日本美容外科学会では、参加者の皆さんの明日からの診療、治療の一助になるような企画が盛りだくさんです。保険診療を中心とした形成外科、皮膚科の先生方にご参加いただいても満足してもらえる内容になっております。参加できなかった先生方が、その内容を聞いて後悔するような実のある学術集会となることを確信しておりますので、ぜひ数多くのドクターの皆様の参加をお待ちしております。
リッツ美容外科東京院 院長 第113回日本美容外科学会(JSAS) 会長 廣比利次先生
The 113th Congress of Japan Society of Aesthetic Surgery 第113回日本美容外科学会 ◆テーマ:「TO BE THE BEST 知の旅に終わりなし」 ◆日 程:2025年5月28日(水)~30日(金) ◆場 所:ホテルオークラ東京 ◆HP:第113回日本美容外科学会ホームページはこちら
リッツ美容外科東京院 院長 廣比 利次 先生
ひろひ としつぐ●国立山梨医科大学を卒業後、東京大学形成外科学教室(波利井清紀教授)に入局し、形成外科、美容外科を専攻する。東京警察病院、都立広尾病院、静岡県立総合病院、東京専売病院、竹田総合病院を経て、リッツ美容外科を開設。形成外科、美容外科に関する数々の功績が国際的に認められ、ハワイ大学医学部客員教授に就任。その後、自治医科大学 非常勤講師就任し、国際美容外科学会(ISAPS)では、FACULTY MEMBERに選出された。
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