SNSで注目!美容ナース 藤田ちかさん|自分の強みを伸ばす働き方
2021.10.04
多様化する働き方。その波は医療業界にも到達しています。今回は看護師として働きながらクリニックのプロデュース業にも取り組まれるEMISHIA CLINICの藤田ちかさんにインタビューしてまいりました。いきいきと働かれるその姿は、今後のキャリアを考える看護師の方にも、スタッフ育成やモチベーション維持についてお悩みのドクター・経営者にとっても、きっとヒントになるはずです。
きっかけは、自分のためだけに始めたSNS
——クリニックのプロデュースに携わることになった経緯をお聞かせください。
大学病院の呼吸器内科で3年勤めたあと、大手の美容クリニックに移りました。自分がお客さんとして通っていた美容クリニックの看護師さんを見て、「自分もこんな風になりたい」と思ったことがきっかけでした。
日々の業務とは別に、自分のアウトプットのためだけにTwitterなどのSNSをやっていました。名前も出さない気楽なものでしたが、おなじく看護師をしている友人から、「きっと向いていると思うから、大勢の人にむけて発信するイメージでやってみたら?」と言われたんです。これまで意識していなかった“受け手”を想像しながら、みんなに伝わるようにという目線で投稿するようになりました。それが色んな方の目に留まり、今回のクリニック立ち上げのお話をいただきました。
——大学病院や大手クリニック勤務時代と働き方は変わったのでしょうか。
変わりましたね。今のクリニックでは、SNSなどでのクリニックの打ち出し方を考えたり、スタッフの指導をしたり、もちろん施術にも入るので、これまでの経験がすごく活きているなと感じます。大学病院と大手美容クリニック、どちらかがより大変で、どちらかが楽、といったことはなく、それぞれの良さがあります。
まず大学病院では、医療者としての基本を学びました。シリンジの扱いや清潔・不潔について、多重業務の優先順位のつけ方など、命を預かる責任感のある現場でこれらを学べたことは大きかったですね。
前職の大手クリニックでは自分の強みに気付かせてもらえたと思っています。きちんと業務がマニュアル化されているだけでなく、主任レベルの方が話し合い、スタッフそれぞれに向いているであろう係を割り当ててくれるんです。私はお客様からのアンケート結果をNPS®(ネット・プロモーター・スコア)という指標と照らし、満足度向上のためのアクションプランを考える担当でした。
プロとして、看護師として、最高の働きをしたい
——”これまでの経験を活かして”立ち上げたEMISHIA CLINICはどんなところでしょうか。
「一人ひとりの理想の美を叶えるために」をクリニックのコンセプトに掲げています。大手ではなかなか難しかった”その方に合わせた治療のカスタマイズ”が実現できるのは、個人クリニックならではの強みだと思っていて。お客様ごとにお悩みも違えば、美容施術についての知識レベルにも差があります。お一人おひとりに時間をかけ、本当に必要だと考えられるものをプロとして提案することをクリニック全体で心がけています。
「でも看護師でしょ?」と思われがちな仕事かもしれません。実際に法律のもとで、医師と看護師ができることには線が引かれていますが、私は看護師としてできる最高の働きをしたいし、医師の補助として右に立てるように知識をつけるべきだと考えています。
——知識をつけるために具体的にはどのようなことをされているのでしょうか。
施術の入っていない時間には、他のクリニックや医師のSNSを覗いて、新しい情報をキャッチするようにしています。
けれど私は、実際に先生方からお話を聞いたりするのが大切だと思っていて。先日は美容皮膚科学会に参加してきました。「そんな見方があるのか」といった発見になるので、発表に対する先生方の質問も聞き逃さないようにしています。情報は積極的に取りにいかなければ、知らないままとおりすぎてしまうものだと思います。「この資料がほしい」「こんな勉強会をしてみたい」など、得てきた情報からクリニック合いそうなものがあれば提案することもあります。
ポジティブに親切に。SNS更新の極意
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