歯科矯正業界をテクノロジーでアップデート 歯科矯正D2Cサービス「Oh my teeth」
2020.11.16
通院は原則1回だけ。自宅にいながら歯科矯正治療ができる―今までにないサービスで人気が急増しているマウスピース型矯正治療サービス(以下アライナー)「Oh my teeth」。より現代ニーズにマッチした理由は、異業種だからこその気づきだった。
開発までのご経緯や今後のテクノロジーと歯科業界の関係についてなど、代表取締役CEOの西野氏にお話を伺った。
マウスピースを自作!原体験から注目した歯科矯正治療サービス
――マウスピース型の歯科矯正サービスに注目したきっかけを教えてください。
自分の原体験に基づいて、一度は歯科矯正治療を断念したことです。
過去に歯科矯正治療にチャレンジしようと試みたのですが、その時日本では3つの課題があると感じました。
ひとつは高額であること。現在は少し価格が抑えられてきましたが、当時は80~100万円近くの費用が必要でした。ふたつめは継続が難しいこと。透明なマウスピースをつける歯科矯正治療法があることを調べてはいたのですが、1日20時間以上も装着することは、一人で管理することは難しいと感じました。最後は通院です。2週間~1か月おきに通う必要があるのに、自分の希望する日時に予約が取れないことがある。これが現在の日本の歯科医院での現状です。このことから、当時は歯科矯正治療を断念した経緯があります。
――それでも歯科矯正治療を諦めきれず、自作なさったと伺いました。
やはりふつふつと「いずれは歯科矯正治療をしたい」という気持ちは高まっていきました。
そこで、歯科矯正専門医院にてもともと歯科衛生士経験がある共同創業者の奥様のサポートを受けながら、3Dプリンターを使ってマウスピース型の矯正治療装置を自作してみました。今思うと完成度は粗いのですが、数万円のコストでできてしまった。そこで絶対に価格破壊が起こせると確信しました。
こうした原体験と実際さが評価され、国内外140チームが参加したスタートアップの登竜門「Open Network Lab 第21期 Demo Day」で最優秀賞とオーディエンス賞をW受賞することができました。
「素人発想」だからこそ、患者さまの気持ちに寄り添える
――「通院不要」にこだわった理由はありますか。
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