再生医療を安全に適切に セルソースの目指す先

再生医療を安全に適切に セルソースの目指す先

2020.10.14

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セルソースの躍進が止まらない。2019年10月の東証マザーズ上場から増収増益を続け、各種メディアでその取組が注目を集めている。再生医療に注目するバイオベンチャーがビジネスモデルを模索する中、創業から黒字経営を続ける注目企業の現状と今後の戦略を聞いてみた。

品質を維持しながらもスピーディーに届ける

セルソースの事業のなかで主軸ともいえるのが、脂肪由来幹細胞加工の受託サービス。同社は再生医療等安全性確保法のもと、特定細胞加工物製造許可を受けた「セルソース再生医療センター」(以下「再生医療センター」)を渋谷に構えている。クリニックで患者から採取した脂肪が、再生医療センターへ送られ、検査などの過程を経て培養、保存されている。再生医療センター全体は約190平方メートルほどとミニマムながら、クリーンレベルはしっかりと維持されており、細胞を長期保存するための液体窒素保存容器を備えるなどの環境整備がなされている。

再生医療センターの立地選定にも明確な理由がある。「市場の規模感に合わせた適切な事業展開をしていくという方針があり、最適な設備と人員、物流面にも配慮した結果が渋谷でした(営業推進部・穂井田謙介氏)」。細胞培養加工物は非常にデリケートなもので、輸送環境が品質に与える影響は大きい。日本全国の医療機関へ可能な限り早く届けるためにも、交通の便の良い渋谷が適切だったのだ。

需要も社会的意義も大きい

数ある細胞加工受託業者のなかでも、独特の存在感を示すセルソース。そもそもこのような事業展開に至った経緯はどのようなものだったのだろうか。
「かねてから裙本は、需要があり、社会的意義も大きい医療分野に、注目していました(法規対応支援室・羽賀徹郎氏)」代表の裙本理人氏は住友商事出身。「再生医療等安全性確保法」施行の翌年2015年、「すべての人生に、再生医療を」をミッションに掲げ、セルソースを設立した。超高齢化社会に突入した日本において、健康寿命の延伸は大きな課題である。多様な細胞への分化能力をもつ幹細胞は、あらゆる疾患への効果や、課題解決への寄与が期待されている。しかし、保険が適用されない幹細胞治療は、費用などの問題から受けられない患者がいる。まだまだ「研究」のイメージが強い再生医療をより身近な「治療」に、必要な人へと届ける仕組みを構築すべく、関連事業にも多角的に取り組んでいる。

新規事業で市場問題を解決する

「再生医療を導入したいが、法的な手順がわからない」このように考える医師は多い。

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