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医師の異業界進出 ~「肉を処方する」精肉店~
2020.06.22
ある日、麻布十番を歩いていると、とても気になるお肉屋さんが・・・・
「“ドクター斎藤”の牧草牛専門精肉店」?これは気になる!ということで、取材に伺わせていただきました!
斎藤糧三医師 PROFILE
医師/日本機能性医学研究所所長。
1973年生まれ。更年期障害の女性に対してテストステロンを使用、自律神経調整療法のパイオニアであった斎藤信彦(医学博士)の三男。1998年、日本医科大学卒業後、産婦人科医に。その後、美容皮膚科治療、栄養療法、点滴療法、ホルモン療法を統合したトータルアンチエイジング理論を確立。2008年、「機能性医学」の普及と研究を推進するため「日本機能性医学研究所」を設立(2009年に法人化)。2013年、「食で日本を健康にします」をモットーに、「一般社団法人日本ファンクショナルダイエット協会」を白澤卓二先生とともに設立。2017年、スーパーフードとしての牧草牛の普及を目指し、日本初の牧草牛専門精肉店「Saito Farm 」をオープン。2018年、ソフトウエア医療機器の開発企業として株式会社「ライフクエスト」を設立。2019年夏、細胞機能再生クリニック「RECLINIC」を開院。
著作に「サーファーに花粉症はいない」(小学館)、「慢性病を根本から治す『機能性医学』の考え方」(光文社新書)、「糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット」(講談社)、「病気を遠ざける! 1日1回日光浴日本人は知らないビタミンDの実力」(講談社+α新書)など。
――早速ですが先生、精肉店を始めるきっかけはなんだったのですか?
2008年に日本機能性医学研究会を立ち上げて、機能性学に基づいた栄養療法を広めるためにサプリを作ったりしていたんだけど、2011年の震災時のメルトダウンを機に改めて医師として日本人の健康水準を向上させたいと思ったのがきっかけですかね。
糖質制限ダイエットに必要不可欠な良質な牛肉との出会い
その時に注目したのが糖質制限ダイエットの一つであるケトジェニックダイエットというものです。
ケトジェニックダイエットは、脂肪が利用される時に生成されるケトン体に着目した食事療法のことです。
痩せるより先に、ケトン体を増やして健康になることを目的にしている点で、他の糖質制限ダイエットとは一線を画しています。糖質を控えるだけでなく、タンパク質をはじめ、重要な栄養素をもれなくしっかり摂るのが特徴です。この食事法が糖尿病やメタボ、がんに至るまで、生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばすと言われています。脂肪を分解してケトン体の生成を促すケトジェニック回路を活性化させれば、肥満が解消するだけでなく、長寿関連遺伝子のスイッチを入れることにつながると提唱しています。(一般社団法人日本ファンクショナルダイエット協会)
ケトジェニックダイエットは、もともと小児てんかんの治療食として活用されていて、脳のエネルギーとなるケトン体を増やすことによって脳の神経を沈静し、発作を減らすことに使われてきました。その後研究が進み、ケトン体生成が長寿遺伝子の活性化を伴っていて、体の抗酸化力を著しく高めてくれることがわかってきました。ならば、ケトジェニックダイエットを流行らせれば、痩せるだけでなく抗酸化力も高められる。そう思いました。
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