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コロナ禍で高まる注目度 診療報酬改定で予防歯科が保険適用に
2020.06.18
「生涯にわたり自分の歯を20歯以上保つことで、健全な咀嚼能力を維持し、健やかで楽しい生活を過ごそう」という“8020(ハチマル・ニイマル)運動“をご存じでしょうか。厚生労働省により提唱・推進されているこの運動により、医療従事者のみならず、一般層からも予防歯科の重要性に注目が集まっています。そんな中、この4月に行われた診療報酬改定では、今まで自費診療だった予防歯科を保険収載するという発表がされました。
予防歯科で医療費は抑えられる
平成29年度の国民医療費統計によると、『歯科診療医療費』は約2.9兆円で、国民医療費全体(約43兆円)の6.7%を占めています。これは、最も医療費が多かった『悪性新生物(がん)』の3.8兆円に次いで、2番目に多い数字となっています。
増加する医療費。予防歯科はその抑止力となるのではないかと期待されているのです。
予防歯科が目的とするのは、「悪くなる前にトラブルを防ぐ」こと。虫歯や歯周病などの歯のトラブルは、発生前にケアをすることで、その大部分が阻止できると言われています。
予防歯科には、「セルフケア」と呼ばれる家庭で行う日々のブラッシングだけでなく、定期歯科検診、衛生士によるクリーニング、口腔内を清潔に保つためのプラークコントロール、エナメル質の修復を促進するためのフッ素塗布などが含まれています。
虫歯や歯周病等で歯を失ったときにインプラント治療を受けると、その治療費は1回30~40万円、上下6本ずつ治療をしたら、500万円以上にものぼります。また、入れ歯でも60~200万円くらいが相場だと言われているほど、歯科治療には高額な医療費がかかります。
一方で予防歯科は、自費診療であっても1回の治療費は1万円前後。年間3回ほど通院しても、50年で150万円ほどに抑えられます。
治療費の削減に大きく貢献することが期待される予防歯科。しかし、注目が集まる理由はそれだけではありません。
感染症対策にも期待される予防歯科
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