ダーモカメラからAI診断まで カシオが目指す医療分野展開とは
2020.04.07
皮膚科領域において、色素性皮膚疾患の診断に重要な位置を占めるダーモスコピー検査。利活用の可能性は皮膚科領域にとどまらない。形成外科ではレーザー治療前の撮影に用いるなど、他科目応用も期待できる。コンシューマー向けコンパクトデジタルカメラ事業から撤退したカシオ計算機が、その技術資産を活かし、開発・発売した「ダーモカメラ『DZ-D100』」は、一般医療機器(クラスⅠ)、特定保守管理医療機器である皮膚科医向けカメラ。開発チームのイメージング開発部 第三開発室 室長の小甲大介氏、DC企画推進部 主幹の時谷泰弘氏、同部の林由也氏に開発秘話や今後の展望を伺った。
コンデジ事業撤退から医療機器製造認可取得まで
カシオがコンシューマー向けコンデジ事業撤退を発表したのが、2018年5月。実はそれより以前、2015年から皮膚科医向けのダーモスコピー学習用サービスの展開をスタートさせていた。「カシオで専用カメラを作ってみたら?」サービス展開をしていくなかで医師たちからこのような声があがってくるようになり、皮膚科医向け専用機に対するニーズがあると確信した。グループ会社の山形カシオが医療機器の製造販売業/製造業を取得し、生産を行っている。
医療現場での「最適化」にこだわった設計
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