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再生医療の健全な発展を後押しする『再生医療サポート保険(自由診療)』とは?
2020.03.24
2014年11月に再生医療等安全性確保法が施行されてから約5年。2020年1月までに届け出られた再生医療等提供計画数は累計3,954件で、そのうち治療は3,806件(第一種0件、第二種481件、第三種3,325件)であった。日本は着実に症例数を積み重ねており、再生医療の分野で世界をけん引していくことを期待する声は多く上がっている。
しかし世界の先駆けを行くからこそ、より一層安全性が求められることも、医師や歯科医師は肝に銘じておかなければならない。もちろん再生医療を提供する際には細心の注意を払っているには違いないが、時には提供する側に過失がないにも関わらず健康被害が起こってしまうこともある。
そこで一般社団法人 日本再生医療学会は、医師や歯科医師が安心して再生医療を提供することができるよう、『再生医療サポート保険』を創設した。この保険が普及することで再生医療を提供する側にも受ける側にも安心感を持ってもらい、再生医療という分野の発展・普及をサポートすることを目的にしているという。
『再生医療サポート保険』とは?
『再生医療サポート保険』には大きく2つの内容が用意されている。一つは「臨床研究」に関する保険で、もう一つは「治療(自由診療)」に関するものである。クリニックで患者に治療を提供している医師に関わるのが、2つ目の保険で、『再生医療サポート保険(自由診療)』と呼ばれている。
『再生医療サポート保険』は、2014年の再生医療等安全性確保法と同時に、はじめは「臨床研究」に関する保険から創設された。「原則誰でも、どんな臨床研究でも、リーズナブルな保険料で加入できる」としたこの保険は着実に普及していき、それに伴い「治療(自由診療)の方でも、同様の保険を創設して欲しい」との声が高まってきたという。
そして臨床研究に関する保険から3年後の2017年7月に、『再生医療サポート保険(自由診療)』が創設されたのである。これにより、臨床研究だけでなく治療として再生医療を提供する医師やクリニックに対する補償制度ができあがった。
保険の特長
『再生医療サポート保険(自由診療)』の最大の特長は、医師やクリニック側に過失がない場合でも、健康被害の程度に応じて保険金が支払われる点にある。従来の保険では、過失がない場合に保険金を受け取れるようなものはなかったため、その点で全く新しい保険制度となっている。患者に安心感を持って治療に臨んでもらいたいと、加入を決める医師も少なくないという。

(再生医療サポート保険の特長)

(再生医療サポート保険の仕組み)
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