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大人の教養講座【第3回・千家十職】日本が誇る「わざ」の継承システム〜茶の湯を支え続ける千家御用達の職人集団

大人の教養講座【第3回・千家十職】日本が誇る「わざ」の継承システム〜茶の湯を支え続ける千家御用達の職人集団

2020.01.31

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日本には「わざ」を保存継承するという世界的にも珍しいシステムがあります。スキルとかテクニックを数百年という年月を越えて動的に保存する仕組み。今回はそんなお話しです。

ルノアールやゴッホはわかるけど、狩野派や琳派はわかってない人、多くないですか?グローバルに活躍するために、ローカルな視点と知識は必須のアイテム。インターナショナルな時代だからこそ、足元にある日本の文化・文明への見識が問われています。
和塾による「最高峰の和文化体験」を基点に、今こそ身につけたい日本の素敵をシェアする連載企画。第3回は「千家十職」の物語です。

20年に一度建て替えられる伊勢神宮・内宮

20年に一度建て替えられる伊勢神宮・内宮

連載第2回でも取り上げた伊勢神宮。20年に一度、社殿やご神宝をはじめすべてを新しくつくりなおす式年遷宮が有名ですね。前回の遷宮は2013年。1300年にわたり繰り返され、次回、2033年が、実に63回目の式年遷宮になります。

この日本独特のシステムは、技術の継承をその大きな目的にしたもの。例えば、唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と呼ばれる伊勢神宮の建築技術なども、このシステムがなければ、現在まで伝わる可能性はほとんどなかったでしょう。20年に一度、人から人へと実際の作業を通して継承される技術は、文献資料や図面、工法指示書では伝えきれない「わざ」の実態を確実に後世へと伝えるのです。工人や職人は、人生で概ね二度ほど、神宮の建築作業に従事するわけですから、その独特の技法を身をもって会得することができる。日本が誇る技術の動的な保存継承の仕組みです。

紀元前438年に完成したパルテノン神殿

紀元前438年に完成したパルテノン神殿

西洋では、例えばギリシャ神殿などの建築技法も、神殿そのものは残っていても、その技術は継承されていません。あのような石造建造物を一体どのように造ったのかわからない。現在の技術をベースに類推するしかなく、確実にそうであったのだ、と断言することは不可能でしょう。常に新規であることを尊重する西洋文明の弱点です。

日本には、このように、先人の「わざ」を伝えてゆく例が他にもたくさんあります。茶の湯を支える「千家十職(せんけじっしょく)」もそのひとつ。

千家十職とは、茶道に関わり三千家に出入りする塗り師・指物師など十の職家を表す尊称。その歴史は古く、千利休にまで遡ることが出来ます。

利休は自らの好みの道具をさまざまな職人たちに造らせていた。樂茶碗で知られる長次郎(初代 樂吉左衛門)が最も有名で、樂家は当代である十六代吉左衛門も、もちろん千家十職のひとり。天保11(1840)年の利休・二百五十年忌の頃には、この樂吉左衛門の他に、駒澤利斎(指物師)、大西清右衛門(釜師)、西村善五郎(土風炉・焼物師)、奥村吉兵衛(表具師)、飛来一閑(一閑張細工師)、黒田正玄(竹細工・柄杓師)、土田友湖(袋師)、中川浄益(鋳師)、余三右衛門(塗師)が千家出入りの職方で、現在の十職とほぼ同じ顔ぶれです。

彼らは、何百年にもわたって三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)に仕え、家元たちの好みの道具を造りつづけた。三千家は、彼らに道具を造らせつづけることで、茶道具を造る多様なわざを継承させたのです。ものは残っても、わざは残っていないことの多い世界の現実の中で、スキルとテクニックを長きにわたってつなぐ日本のシステム。ちょっと誇らしい文化継承の仕組みなのです。

左)千家十職「茶碗師」樂直入氏(十五代樂吉左衞門) 中)貴重な茶碗を手にとって楽しむ 右)気鋭の茶人 木村宗慎氏

左)千家十職「茶碗師」樂直入氏(十五代樂吉左衞門)
中)貴重な茶碗を手にとって楽しむ
右)気鋭の茶人 木村宗慎氏

現代にまでつづく茶の湯のわざ=千家十職の実際をご体感いただくのが、今回ご紹介する和塾の催事。茶の湯を軸に執筆活動やテレビ・CM・映画・展覧会の監修等、多方面で活躍する気鋭の茶人 木村宗慎氏を案内人に、千家十職を紐解きます。

幕開けは京都随一の古美術街で千家十職の茶道具も扱う中西松豊軒が手がけたラグジュアリーホテル「ART MON ZEN KYOTO」にて。木村先生を囲んで特別献立の昼餉をいただきます。その後は、樂焼の本釜・樂家に隣接する樂美術館に移動して、長男の篤人に吉左衞門の名を譲り隠居した樂直入師のもてなしで、皆さまだけの特別貸切茶会を開催します。美術商や所蔵家の協力による千家十職の手になる新古作品を鑑賞し、購入も可能な機会です。茶の湯未経験者も歓迎の、貴重でまたとないひととき。継承される日本のわざを、手に取ってお楽しみください。

千家御用達の職人集団「千家十職」を知る

日時: 令和2年2月9日(日)10時45分より~18時00分頃終了予定
会場: 京都 ART MON ZEN KYOTO、樂美術館 他
次第: 10時45分・ART MON ZEN KYOTOにて受付
木村宗慎氏による千家十職についてのお話し
(千家十職の器を用いた)特別仕立ての昼餉
樂美術館にて貸切特別鑑賞茶会と展覧会鑑賞
千家十職作品鑑賞会および販売会
18時00分頃・現地にて解散
定員: 15名(参加定員は変更になる場合があります。予めご了承ください)
参加費: 100,000円(おひとりさま・ART MON ZEN KYOTOでのお食事/樂美術館 茶会/木村氏のご案内/専用車]
※ART MON ZEN KYOTOでのお飲物代は別途頂戴いたします。
企画・制作: 特定非営利活動法人和塾[フリーダイヤル0120-22-4474]

ご参加お申込、お問い合わせは、下記URLから必要事項をご記入の上お送りください。
http://www.wajuku.jp/index.php/archives/11159

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