輸入サプリに医薬品成分、都が注意喚起
2019.08.29
東京都は22日、健康食品による健康被害の未然防止のための製品試売調査・成分検査で、医薬品成分を含む健康食品を販売していた事業者に、販売中止および回収を指示し、関係団体への注意喚起を行ったことを明らかにした。
同福祉保健局の発表によると、ジャパンサプリ通販店(東京都江戸川区)が販売する健康食品「DOUBLE LINK ダブルリンク」から、1錠中に医薬品成分「アミノタダラフィル」を37mg、「クロロプレタダラフィル」を1.02mg、「イカリイン」を0.32mg、「マグノフロリン」を0.22mg検出したという。
「アミノタダラフィル」と「クロロプレタダフィル」は、勃起不全治療剤の医薬品として承認されている「タダラフィル」の類似化合物質で、これらを含有した医薬品の国内販売は承認されていない。また、医薬品と類似の作用を有することが考えられ、血管拡張、頭痛、動悸ほてり、胃炎、めまいなどが副作用として生じる可能性が否定できない。
「イカリイン」と「マグノフロリン」は、滋養強心作用をもつ生薬として、医薬品に配合されている。
健康食品において医薬品成分を含有するものは医薬品とみなされ、厚生労働大臣の承認を受けずに製造販売することは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に抵触する。これまでに健康被害の報告はないが、28日時点でジャパンサプリのサイトから、商品ページは削除されていない。
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