学会レポート『日本オーソモレキュラー医学会 第1回総会』
2019.08.23
ビタミンやミネラル等の栄養素を適切に取り入れることで、疾患の予防や治療を行う栄養療法「オーソモレキュラー医学」。オーソモレキュラーとは、ギリシャ語で「正しい」を意味する「オーソ(Ortho)」と、「分子」を意味する「モレキュラー(Molecular)」とを合わせた言葉で、1960年代に、アメリカのライナス・ポーリング博士により使われたことが起源である。この度、一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)主催による「日本オーソモレキュラー医学会第1回総会」が、東京・笹川記念館にて開催された。
提言「オーソモレキュラー医学未来構想」柳澤厚生
同学会の代表理事・柳澤厚生氏は、「オーソモレキュラー医学未来構想」と題した講演で、オーソモレキュラーの歴史、医学会の展望を紹介。
これまでの医学会の形式にとらわれることなく、オーソモレキュラー医学に関心がある全ての人に開かれた学会を目指すJSOMの方針を示した。実現のために実践教育と普及に注力し、正確な情報発信の方法として、従来のような学会誌ではなくエビデンスに基づいた記事をJSOM公式サイト上で発信、アジア各国との連携も図っていくという。
柳澤氏は、5年後の構想として、「JSOMに集う全ての人がわくわくしながら1人1人の立場で、オーソモレキュラー医学を家族、友人、国民にひろめ、みんなが健康で暮らす日本に」を目指し、10年後には「オーソモレキュラー医学に関心のなかった医療人たちが、私たちのこれまでの活動を誇りに思う、そのような時代にしたい」と明るい未来を語った。
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