女性のライフステージに寄り添う適切なヘルスケアの薦め ~エクオールの可能性~ 恵比寿みかレディースクリニック院長 田中美香先生
2019.08.07
8月9(金)、10(土)に開催される『自費研フェス2019』にご登壇いただく、恵比寿みかレディースクリニック院長の田中美香先生。
順天堂大学関連病院で数多くの婦人科手術を経験し、女性の心と身体に向き合う医療の実現に向け、昨年自身のクリニックを開院。女性のさまざまな悩みに寄り添う田中先生に、エストロゲン様作用をもつ注目の物質・エクオールについて語っていただきました。
女性のライフステージによる身体の変化
思春期~成熟期~更年期といったライフステージごとに変化する女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量に応じ、女性は様々な変化・症状を経験します。
日本人女性が閉経を迎える平均年齢が49.5歳、その前後5年ずつの10年間を更年期といいます。PMS(月経前症候群)に苦しむ方、子宮内膜症などの病気に罹る方、出産を経験し、産後うつなどで心身に不調をきたす方など、ホルモンと密接に関わる諸症状と付き合いながら年齢を重ねてきた女性にとって、更年期は身体に最も大きな変化が起こる時期だといえるでしょう。エストロゲンの減少により、ほてりやホットフラッシュなど、生活に支障をきたすほどの自律神経失調症状・更年期障害に悩まされる方が多くいらっしゃいます。更年期障害は、身体が慣れることで徐々に落ち着いていきますが、その先の老年期に深刻になってくるのが、脂質異常症(高脂血症)動脈硬化、骨粗鬆症などです。これらも長期的なエストロゲン低下が要因となり引き起こされます。
注目の物質”エクオール”とは
大豆に含まれるイソフラボンが、女性ホルモンであるエストロゲンに似た構造を持つことから、更年期障害をはじめとした女性の悩みの緩和に役立つことが以前から知られていました。しかしその健康効果には個人差がありました。効果の差はどのような要因から生じているのか。研究により、エクオールという物質がカギとなっていることが明らかとなりました。
大豆製品を食べ摂取したイソフラボンが、腸から吸収される際に、そのままの状態で吸収される人と、エクオールとなって吸収される人がいます。両者の違いは腸内細菌。後者の大腸には「エクオール産生菌」という腸内細菌が棲んでおり、イソフラボンを分解しエクオールをつくる活動をしていることがわかったのです。
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