最先端技術の裏で揺らぐ韓国の診療領域問題 〜歯科医師と医師の終わりなき論争〜
2019.06.27
2019年5月10日〜12日の3日間、ソウル・COEXで開催されたSIDEX 2019(第16回ソウル国際歯科資機材展示会)が歴代最大規模を更新し、成功裏に終了した。2001年に60社124ブースで始まったSIDEXも、今年で16回目を迎え、15カ国から290社1055ブースが参加、来場者数は共同開催のAPDC 2019・KDA総合学術大会の事前登録者を含めると1万7000人を上回った。特に展示会のみの参加申請者だけで5800人に達していることからも、展示会自体の関心の高さが伺える。
最先端技術が集約された歯科資機材展示会“SIDEX 2019”
SIDEXは今や、世界8大資機材展示会に選ばれるほど注目度の高い展示会となっている。この展示会の最大のメリットは、やはり最先端技術が一同に会することだろう。歯科医療のデジタル化が進んでいる韓国では、大手企業を筆頭に新技術の開発に各社しのぎを削っている状態だ。そのため各社の技術を集結した新製品をこの場で初披露することも多い。新製品はブースの中でも特に目立つ位置に展示され、デモ機などで直接体験することもでき、さらにブース内で開催される講演を聴講することによって商品への理解度をより一層高めることができる。その他、各種歯科用品や器具などその場で購入可能な商品も多く展示されており、価格も手頃なことから購入して帰る来場者も多く見られた。
SIDEX 2019は、出展費用の引き上げや第41回APDC・第54回KDA学術大会の共同開催など新しい試みに挑戦していく中、困難も予想されたが、結果的には参加企業・来場者共に満足度が高かったことは大きな成果と言えるのではないだろうか。SIDEX 2020の準備はすでに始まっており、その規模は今年よりもさらに大きくなる予定とのこと。また来年、さらに充実した内容で賑わうであろう会場に訪問することが、今から楽しみである。
(次回開催概要:『SIDEX 2020』2020年6月5日〜7日、ソウル・COEX)
韓国における歯科医師の診療領域
歯科医療技術が日々進化していく中、韓国でここ数年出口の見えない論争が続いているのをご存知だろうか。
日本でも歯科医師と医師の診療領域について様々な論争が続いてきたが、韓国の歯科業界でも数年前にある大きな事件が起きた。それは“歯科医師のボトックス施術”が合法か違法かを問うものだった。
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