
『臨床経験を持つ弁護士として歯科クリニックのサポートを』小畑真弁護士
2019.06.03
8月9日(金)、10日(土)に開催される 『自費研フェス2019』にご登壇いただく、弁護士法人小畑法律事務所の代表弁護士、小畑真先生。
北海道大学歯学部を卒業素、歯科医師として臨床の現場を経験。その中で歯科の現場を理解した法律家の必要性を感じたため、同大法科大学院を経て弁護士となられました。
歯科業界に特化した弁護士として、歯科医院のサポートを多く手掛けている小畑先生に、弁護士を目指し始めたきっかけや、歯科医院でよくあるトラブルまで伺ってまいりました。
全身管理ができる歯科医になるために働いた勤務医時代
大学を卒業後、勤務医として全身管理を行う有床のクリニックに勤めました。当時もすでに高齢化社会に突入しておりましたし、今後もますます高齢化が進んでいく時代であったので、ただ歯の治療だけができる歯科医では意味がないと思い、しっかりと全身管理ができるスキルを身に着けられるようなクリニックを求めて勤務先を選びました。
働き始めて5年ほどは、臨床の知識や手技を身に着けたり、全身管理のトレーニングをしたりと、とても忙しかったです。24時間365日、歯科の救急を行っているクリニックでしたので、当直もありましたし、訪問診療をすることもありました。忙しい時は、日中診療を行って、当直、そのまま再び診療と働いたこともあります。
10年ほどフルで働いて、その後も勉強しながら5年ほどは働いていたので、トータルで15年ほどは臨床の現場に立っておりました。
医療現場の声を届ける法律家に
歯科医になって6~7年ほど経った時から、弁護士の道へ進むことを考え始めました。もちろん歯科医として独立開業する道も考えました。様々な開業セミナーへも足を運びましたし、物件も決まりかけてはいたこともありましたが、ご縁がなかったのか結局開業はせず。そうこうしているうちに弁護士という職業を明確に意識するようになりました。
そもそも、なぜ弁護士を目指すことにしたかというと、歯科医として経験を積むうちに、業界に対して様々な問題意識を持つようになったからです。例えば、当時の勤務していたクリニックでは、歯科医も医科の病院に行って麻酔研修をするのが、盛んに行われていたんです。しかし、ちょうど時期を同じくとある病院での歯科医師の救急研修が医師法違反だとして刑事告発されてしまい、刑事裁判が行われるなどして、実質的に歯科医師による医科研修が難しい流れになったことがありました。高齢化社会の中で、歯科医師にとって全身管理の知識やスキルが必須であるという現実があるにもかかわらず、そのトレーニング先を狭められる事件が起きたわけです。
この件だけではありませんが、今動いている法制度と、実際の医療現場との乖離を埋めるために、現場の声がきちんと法制度につなげる役目を担いたいという想いが芽生え、現場感を持った法律家になろうと考えました。
歯科医として働きながらの勉強生活
当時は、歯科医として働きながら弁護士になるための勉強をしておりました。勤務しながらですと自由に使える時間が圧倒的に少ないので、いかに時間を効率よく使うか、いかに効率よく勉強するかを追求しなければいけませんでした。
ただ、歯科の臨床の際に、どう治療を進めていくかを順序立てて決めていたり、仕事をしながら社会人大学院で研究していたりした経験が活きて、時間を作り出すことや、時間を有効に使うことに対しては得意分野と言ってもいいほどでした。
何よりも弁護士になることが目標ではなくて、その先の自分にはやりたいことがあるという想いが、忙しい中でも司法試験にも合格することができた要因だったのかなと思います。
臨床経験を活かして唯一無二の弁護士に
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