米FDA「若者の血液を輸血しても、老化防止などの効果はない」と警告
2019.03.22
米食品医薬品局(FDA)は、若者から採取した血液を輸血したとしても、健康維持や若返りの効果は無いどころか、危険性すらはらんでいるとした警告文を発表した。
若者の血を輸血するこの治療法は、血漿注入治療と言われており、老化や記憶力低下の予防、認知症やパーキンソン病、多発性硬化症、PTSDなどに効果があると謳われていた。
ハーバード大学のAmy Wagers博士らの研究チームは、2013年に「マウスは老化に伴い血液中の“GDF11”と呼ばれるたんぱく質が減少するが、若いマウスの“GDF11”を注入すると老化による心臓肥大が治まった」との論文を発表した。
この研究がヒトにも応用できないかと始まったのが血漿注入治療であるが、現在の研究では、応用段階にないことが、FDAによって発表されたのである。
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