患者様に寄り添うクリニック運営に必要なのは、効率的なオペレーションと経営分析

2023.02.22

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AYANAフィラーズクリニック渋谷院の古田晃先生は、2022年11月の開院時から、経営支援プラットフォーム「キレイパスコネクト by GMO」（https://connect.kireipass.jp/）を活用しています。今回は、GMOくまポン株式会社が提供する同プロダクトを導入した目的や使用感について伺いました。

心臓分野の先端医療から美容医療への転換

クリニック名に「フィラー」という言葉を入れている通り、当院は切らない美容施術に特化した注入専門のクリニックです。注入によってより美しくなっていただくため、患者様一人ひとりにしっかりと向き合うことを大切にしています。

カウンセリングは患者様が納得されるまで時間をかけて行いますし、注入も入れて終わりというのではなく、患者様と一緒に鏡を見ながら細かい部分まで確認するようにしています。ですから患者様からは、「こんなに時間をかけて丁寧に注入をしてもらえてうれしい」とおっしゃっていただくことが多いです。

私は1998年に慶応義塾大学医学部を卒業した後、日本で循環器内科の医師をしていました。2007年に渡仏してからは、いくつかのフランスの病院で心臓インターベンションの分野で活動し、先進医療のカテーテルを用いた大動脈弁置換術に主に携わりました。そういった背景から現在は、フランス大使館指定医に認定していただいています。帰国後も大動脈弁置換術の臨床に携わらせていただきましたが、無事治療が終わってしばらくすると、「ありがたいけど、本当はあのとき死んでいたかった」と言われることも実は少なくありませんでした。高齢患者さまの死生観は限りなく複雑です。

そのような日々の中私の中で常に疑問がつきまとい、「本当に患者様やご家族に寄り添った治療ができていたのだろうか？」、「高額を投じて治療された患者様やご家族に対して、自分は実際にはどこまで貢献できているのだろう？」、などと考え込むことも多々ありました。次第に自分の当初のライフワークに対する違和感が高まっていく中、勤務していた医療法人の傘下にあった美容皮膚科を手伝ってほしいとの依頼を突然受けたのが実質的な始まりでした。

「自分がなぜ美容?」と思いながらも実際に携わってみたところ、患者様の躊躇なく純粋に喜ぶ笑顔に圧倒される日々の連続でした。また、自由診療では色々な意味で1対1のフェアな関係をベースに患者様と真剣に向き合うことがきます。もともと自分は手先が器用で造形が得意だったことも追い風となり、自ずと美容医療に専念する運びとなりました。

院内業務の一括管理で業務を効率化

「キレイパスコネクト by GMO（以下、キレイパスコネクト）」は、院内業務を一括で管理できるだけでなく経営分析も可能です。予約管理や電子カルテ、会計、経営分析などを一気貫通で行えるので業務効率化につながります。1人でクリニック運営をしていく中で、いかに医業に注力するかを考えたときに、「キレイパスコネクト」の必要性を感じて導入を決めました。ペーパーレス化できるというのも導入目的の1つです。

数あるプロダクトの中から「キレイパスコネクト」を選んだ理由は、デモ画面がわかりやすく操作がしやすいこと。ITに弱いスタッフもいますが、シンプルで簡単なので扱いやすいと好評です。あとは、詳細が見られる経営分析も決め手になりました。どの媒体から何名来院したか、どれくらいの年齢層か、どの施術の反響が大きかったかなどの細かい部分まで確認できて大変助かっています。また、価格面も魅力的で、月額が他の電子カルテシステムの半額以下しかかかりません。オプションを付けても固定費の負担が大きくならず、その点でも安心して活用しています。

導入前には使い方のレクチャーをしていただきましたが、実際に使いこなせるかが不安でした。でも、導入後は3日目まで担当者が現地に来てくださり、私やスタッフがわからないときにはすぐに教えてもらうことができました。開院して3カ月経った現在も定期的にZoomミーティングを開いてくださり、分析の仕方などについてアドバイスをいただいています。GMOくまポン様のアフターフォローがしっかりしているので、初めてシステムを導入するというクリニック様にもおすすめしたいですね。

情報の解析は患者様のためにもなる

「キレイパスコネクト」は、予約から会計までの一連の流れを一気貫通で管理できるので効率的なオペレーションが実現できています。医師は施術、スタッフは患者様対応というように、それぞれ本業に集中できる環境です。経営分析は情報がリアルタイムで更新されますから、経営戦略を考えるときに非常に役立ちます。

今までのクリニックでは、予約と電子カルテで別のシステムを使ったり、売り上げを別のシートに入力したりというのが当たり前だったと思うのです。それが「キレイパスコネクト」なら１つのシステムで完結するので、スタッフからは「便利で使いやすい」という声が上がっています。さらに、リアルタイム更新により、施術に関わるカウンセラー、医師、看護師が同じタイミングで患者様の情報を共有できるため、クリニックの業務効率化につながっているのはもちろん、患者様対応もスムーズに進めることが可能です。

「キレイパスコネクト」は患者様にまつわる情報をすべて一括で管理することができます。施術内容やその後のフォロー内容、支払った金額などの一連の流れを見て患者様の情報を解析することは、患者様のためにもなります。そして、そのことが医師と患者様を近づけるきっかけにもなると思うのです。ですから、医業に集中したいと思っている医師にこそ使っていただきたいと思います。

AKIRA FURUTA
AYANAフィラーズクリニック渋谷院
院長
古田晃先生
医学博士。フランス大使館指定医。1998年に慶応義塾大学医学部卒業後、慶応義塾大学病院循環器内科、ジョルジュ・ポンピドゥー欧州病院、ルーアン大学シャルル・ニコル病院、慶応義塾大学病院心臓血管外科などを経て2017年にグレースメディカルグループ総院長に着任。2022年、AYANAフィラーズクリニックを開院。

キレイパスコネクトは、美容クリニックの院内業務をデジタル化し、効率的なオペレーションと経営サポートを実現する経営支援プラットフォームです。予約管理・カルテ・会計・経営分析、それぞれ異なるツールで管理する事で、煩雑になっていた業務を一括管理することができます。