私の開業 ~「本物の美容外科とは」モッズクリニック 長野寛史先生~ 後編
2019.08.21
ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチ豊胸に特化したモッズクリニックが開業したのは2016年。史上最年少でVASER 4D Sculptの認定資格を取得し、現在までに行った脂肪吸引の症例数は5,000件以上に登る。いまや業界内でボディデザインの第一人者と言われる長野院長に、開業コンセプト、経営のこだわりを語っていただくスペシャルインタビュー後編。
モッズクリニック
https://www.mods-clinic.com/
院長室はなし。スタッフはその場で注意。行動指針を準備する。
内装デザインにおいてこだわったことは「院長室を作らないこと」です。モッズクリニックは備品棚・スタッフデスク・私のデスクに一切の区画を設けておらず、全てが繋がった大きなバックヤードの中に配置されています。スタッフと密にコミュニケーションを取ることができ、また、私が何をしているのかもスタッフは把握することができます。その意図するところは、「情報の透明性を上げる」ということです。
目の前で問題があると思ったスタッフはその場ですぐに注意します。後から、影で呼び出して指摘するようなことはせず、すぐに正してもらうよう要求して、決して後に引っ張ることはしません。禍根を残すようなやり方は必ずクリニック内部に澱のように沈殿してゆくからです。
また、このときに大切なことが、職場の行動指針(クレド、アルマ)を用意しておくことです。
私が怒っている理由が、私の個人的な感覚、趣味、好き嫌いであっては怒られた側も納得出来ないことでしょう。そうではなく、「職場の行動指針にそぐわないから正してほしい」と理由を伝えることが出来るのは、伝える方も伝えられた方も腑に落ちます。
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モッズクリニック 行動指針
1 ゲスト・スタッフの両者が満足するサービスを提供する事が当院の使命です。
2 誠実、誠実、誠実。ゲストにもスタッフにも誠実さを必ず守ります。
3 最先端の技術、最高の礼節、最高の成果、私達が目指すべき方向性を全員で共有して進んでいきます。
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まっとうな “王道のクリニック”でありたい
私の専門とする脂肪吸引は、技術に関して言うならば、日本は世界の中でも高水準だと感じています。しかし美容の世界は、その“美“の基準をどうとらえるか?という問題がつきまといます。
例えば欧米では、お尻に段差ができるほど大きくする施術が大人気ですが、日本では緩やかな曲線を求める方が多いです。また、アメリカではふくらはぎにボリュームを出すための脂肪注入がはやっていますが、日本では難しいでしょう。美容外科で手術を受けること自体がステータスになる国もあれば、日本のようになるべくナチュラルで周囲に気づかれないような変化を求める国もあります。
そうなると私の専門科目のミッションは、文化にひそむ“美の多様性”への理解がなければいけない。その人それぞれの美意識に対する理解、その人が美しいと感じるコモン・センスへの共感がなければならない。患者様の微細な感覚、表現、口にする願望…常に学び続けることで細やかなセンスを理解する感性を持ち続ける必要があります。
私は、常に“王道”でありたいと思っています。
経営において奇をてらう必要はなく、患者様に求められるときの第一選択に常に上がり続けていたい。だからこそ、理論やセンスを学び続ける必要があります。
脂肪吸引は動けなくなるほど痛いという偏見との闘い
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